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テーブルゲームのある風景「ファストスロース」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「ファストスロース」です。

 このゲームではプレイヤーは様々な動物の昆虫の力をかりて、というか乗せてもらってゲームボード各所に点在しているチェックポイントを誰よりも早くまわる事が目的となった、言ってみればスタンプラリーのようなゲームです。

 移動方法としてはプレイヤーは自力では移動出来ないので、ボード上に配置されている様々な動物や昆虫を自分のいるマス目に呼び寄せて、そこに乗る事で移動させてもらいます。

 動物や昆虫達は移動出来る範囲や侵入出来る地形などに様々な制限があり、それぞれの動物や昆虫の特性を活かして移動してもらえるかどうかが大切になりますし、動物や昆虫はどのプレイヤーのものでもないので、他のプレイヤーがのせてもらった動物や昆虫に自分が乗って逆にルートをたどるようにすれば呼び寄せる手間が省けるなど、他のプレイヤーとの駆け引きもあります。

 さらにどの動物や昆虫を使用して、どれだけ移動出来るかはプレイするカードによって決定されて、そのカードも「表向き」になっている各動物や昆虫の専用カードの山のどれでも自由に選んでプレイヤーが引いてくるので、そうした運の要素はかなく低くデザインされています。

 

 ゲームとしてはメインボードを広げて、そこに規定にしたがって動物や昆虫の駒を配置していきます。

 そして指定されているチェックポイントのマス目に各プレイヤーは自分の色の駒を配置して、それらを規定の個数誰よりも早く集めたプレイヤーが勝利となります。

 さらに動物や昆虫のそれぞれの専用カードを個別に山にして、表向きにしておきます。

 それぞれの動物・昆虫カードには数字が描かれていて、基本的にはその数字だけその動物は移動出来る事になりますが、数字は固定ではなく、山札から引いていくと徐々に大きくなっていったり小さくなっていったりします。

 そして各プレイヤーは自分用の個人ボードを用意して、その一番低いレベルの所に駒を1つ配置します。

 ゲームが開始されたならば、自分の手番がきたプレイヤーは自身の個人ボードの駒の位置を見て、何枚カードを引いて、何枚捨てるかをチェックします。

 このゲームでは点在する各チェックポイントを規定の数通過する事が目的なわけですが、通過する度にゲーム開始時にそこに配置していた自分の色の駒を受け取り、個人ボードに配置します。

 これは左詰めで配置してゆくのですが、それがそのままそのプレイヤーのレベルとなり、手番開始時のカードを引く枚数と同時に捨てる枚数、さらに手番終了時に持っていられる手札枚数の上限を決定するのです。

 レベルが上がるほどに縛りがきつくなってくる為、徐々に移動はスローダウンする事になり、これは出遅れたプレイヤーが追いつくチャンスを与えるとともに、徐々に疲れてきているのを表しているように感じれて雰囲気が非常によく出ていると思います。

 さて、カードはどの動物・昆虫カードの山札から引いてもよく、異なる動物・昆虫カードをそれぞれ引く事になります。

 続いて手札のカードのプレイとなるのですが、この時は同じ動物・昆虫カードをプレイしなければなりません。

 このルールによって計画性をもってカードを引いてくる必要がある事もわかります。

 プレイしたカードは該当する動物・昆虫カードの山札の下に戻します。

 こうしてプレイした動物または昆虫駒を自分の駒の隣、または自分の駒のいるマスに呼び寄せれば乗る事が出来、適時降りる事で他の動物や昆虫に乗り換える事も出来ます。

 動物や昆虫によって侵入出来るマス目(地形)に様々な制限があったり、プレイ時にボーナスやペナルティがあったり、特殊な能力があったりとよくまぁこんなに考えたな、と感心するくらい様々な違いがあり、それらの効果を上手に活かして移動する事が大切なゲームだと思います。

 侵入出来るマス目の制限や特殊効果についてはその動物・昆虫カードに記載されているので戸惑う事はないでしょう。

 1時間そこそこのプレイ時間で、様々なバリエーションが楽しめるゲームとなっている上にボードゲーム初心者でも十分プレイを楽しんで頂ける良いゲームだと思います。

 魔王の森には拡張マップなども用意していますので、是非遊んでみて下さい。


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もちろん、ご自身のボードゲームを持ち込んで頂いてプレイするのも大歓迎です。

お一人でもグループでも、是非お気軽にボードゲームを楽しんでいってください!

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