今日のテーブルゲームのある風景は「フォート」です。

　プレイヤーは空き地であそぶ悪ガキ（笑）になって、親友とともに宝物をあつめて秘密基地を豪華にして他のグループよりも「イケてる」遊び場を誇示する事を目的とします（笑）。

　ゲームとしては一種のデッキ構築になるのですが、カードの供給は毎ラウンド自動的に1枚追加で、状況によっては使用しなかった手札は相手に1枚奪われるため、一般的なデッキ構築ゲームと呼ばれるものにくらべればデッキ内容の変化はかなりゆるやかで、デッキ枚数の増加も非常にゆるやかなものとなります。

　手番のプレイでは他のプレイヤーも一部の効果を使用出来るスカウトアクションにも似たルールを持っているのと、プレイしたカードと同色のカードを追加で捨てきる事によって効果をブースト出来るルールがあわさっていて、ちょっと変わったプレイ感のあるゲームだと思います。

　デッキのカード群を強化していくというよりも、デッキの中のカードを交換する事によって効率をあげていく方向のデッキ構築という事でプレイ感に一ひねりある感じです。

　ゲームとしてはプレイヤーは各個人ボードをうけとり、そこに秘密基地レベルの初期値に駒を配置して準備します。

　この秘密基地レベルが最大値になったプレイヤーが出たならばゲームは終了します。

　実は勝利点はこの秘密基地レベルによる点数がメインであり、普通にプレイしている限りここのレベルをあげないと話にならない上に基本的には最高レベルに到達したプレイヤーが勝利出来る可能性が極めて高い事から、全員の目標が一つに絞られて分かりやすい目標設定になっていると思います。

　各プレイヤーボードには「親友カード」が2枚づつ設定されていて、それに山札のカードを８枚加えて１０枚が初期山札となります。

　この初期山札から５枚引いて最初の手札となります。

　つまりこのゲームでは一般的なデッキ構築ゲームとことなり、初期の山札の内容がそもそも全員まったく違うものになっているのです。

　自分の手番になったなら前の手番に場に提供していた自分のカードがあったならそれをすべて回収して自分の捨て札置き場においてから、手札からカードを１枚プレイして、場からカードを１枚獲得して自分の捨て札置き場に配置、最後に自分の手札に親友があったならそれを捨て札にしてから残りのすべてのカードを一時的に場に表向きで提供します。

　この提供されているカードは他のプレイヤーが「場からカードを１枚獲得」する時に選択肢にする事が出来ます。

　そして最後に自分の山札からカードを５枚引いて手札にして、この時５枚になるまで山札から引けなかったなら捨て札のカードをよくきりまぜて山札にして、そこから不足分を手札に引いて５枚にするようにします。

　流れとてしは非常にシンプルで、１枚カードをプレイして、１枚カードを獲得するだけです。

　さて、そのメインアクションともいえる「１枚カードをプレイする」行為なのですが、このゲームではカードは６色（ワイルドをいれると７色）に色分けされたカードを使用してゆくのですが、プレイした１枚のカードと同色のカードがあった場合、何枚でも追加で捨てて、プレイしたカードの効果を強化する事が出来る、という効果のカードが非常に多くあります。

　手札にカードが残った場合一時的に場に提供しなければならない為、他のプレイヤーに取られてしまうかもしれない為、ブーストによって使用済にする事によってそれを回避する防御的な意味もブースト行為は持っています。

　さらに多くのカードには上下のマスにそれぞれ異なるマークが描かれていて、上のマスに描かれているマークの効果については他のプレイヤーもそのカードと同色のカードを捨てる事で自分も同じ効果を得る事が出来るのです。

　下のマスの効果のみはカードをプレイしたプレイヤーだけが使用出来る効果を選択する事が出来ます。

　このように自分が選んだカードの効果を他のプレイヤーも利用できるというスカウトアクションににた効果をシステムにする事でただ強い効果の効果を獲得すれば勝ちに直結出来るとも違うつくりになっています。

　カードのマークについては秘密基地をレベルアップさせるために使用する素材２種をあつめるものから秘密基地のレベルアップをするもの、カードのブーストを毎ラウンド出来るようにする手札のカードのエンチャント化、そして得点を獲得出来る効果などがあります。

　いずれかのプレイヤーが秘密基地レベルを最大値にするか、ゲーム中に勝利点を獲得出来るマークを集めてゆく事で２５点を誰かが獲得したのならゲーム終了となります。

　秘密基地による勝利点のウェートが非常に高い為、途中で個人目標であり追加勝利点である目標カードが手に入るのですが、それ自体は運の要素になっています。

　プレイヤーの目的を一本化する事でプレイのスピードをあげて、他のプレイヤーの状況を確認する余裕をプレイヤーに与えて、なんとかして他のプレイヤーのスキをついて、有効な効果のカードの場合にはプレイしても他のプレイヤーには利用されないようにしてゆくのが得策だと思います。

　一風変わったデッキ構築ゲームで、最初にマークの示す内容にとまどうかもしれませんが、直感的にわかりやすいマークになっているので、それほど恐れる事はないと思います。

　是非一度プレイしてみて下さい。

【明日開催の年内最後のイベントのご案内】

日付：１２月１２日（日）会場：シュトワ白楊文具館２階Aホール

アクセス：近鉄四日市駅から中央通りを北西に向かい、突き当たりを右側ドコモショップ沿いに右に曲がって少し進んだ右側にあります。

詳細はどうぞ遠慮なくご質問ください。

お車でお越しの場合：シュトワ白楊書籍館の駐車場をご利用の上、お申し出下さい、終日無料と出来ます。

時間：13時～20時まで

会場費：800円（小校生以下300円、ご家族でお越しのお客様は保護者同伴で小学生以下無料です）

見学は無料。

プレイゲーム：ボードゲーム各種、ミニチュアゲーム（ウォーハンマー40000、エイジオブシグマー）

【ボードゲームを楽しもう！】

「魔王の森・テーブルゲーム倶楽部」との共同イベントとして開催しておりますので、各種ボードゲームのプレイスペースもご用意しています。

初心者大歓迎です！

ご用意する予定のボードゲームとしてはドゲームとしては「ココペリ」「ファクトリア」「フローリッシュ～咲き誇る花園」「タイガー＆ドラゴン」「フォート」「ストリート・スクエア」「ロール・フォー・ザ・ギャラクシー」「アリスガーデン」「イッツアワンダフルワールド」「世界の七不思議～建築士たち」「クランク！」「ウィングスパン」「ラマ」「テキサスショーダウン」「パールズ」などです。

それ以外にも当店のゲームリストにあるものでしたら用意しますので、メールやブログへの書き込みなどでも結構ですのでお気軽にお申し付け下さい。

また、お客様ご自身のボードゲームを持ち込んで頂いてのプレイも大歓迎です。

ボードゲームをプレイした事がない方でも、店員が丁寧に説明させて頂きますのでご安心下さい。

広いスペースをご利用頂けますし、会場費のみで一日たっぷり遊べますので、プレイ時間のかかるボードゲームもゆっくりと楽しんで頂けると思います。

ヘヴィユーザーの方も、テーブルゲームに興味があるけどやった事のない方も、是非お気軽に遊びに来て下さい。