今日のテーブルゲームのある風景は「モンスターエクスペディション」です。
そのまま訳すと「怪物遠征隊」になるとおもうのですが、プレイヤーはモンスターを捕獲するべく、高地、森林、海洋へとくりだして、様々なモンスター達を捕獲してくる事が目的となるサイコロゲームです。
最初は弱々だった自分の遠征隊が徐々に力をつけて、より難易度が高いレアモンスターを捕獲出来るようになっていくレベルアップ的な概念があって、単純なシステムのサイコロゲームなのですが、背景設定をうまく取り込んだシステムになっているのでイメージしやすいですし、プレイしていても非常にテンションが上がってくるとても良いゲームです。
ゲームとしては各プレイヤーは正方形の高地、森林、海洋への遠征隊を示すカードを各1枚づつわたされて、それをレベル1状態にしておきます。
レベルアップの場合にはそのカードを時計回りに90度まわすことでカードの辺に示されている数のダイスが増えてゆく事になります。
さらに初期モンスターカードとランダムに規定の枚数のモンスターカードの山札を用意して3枚だけめくって初期モンスターカードとともにならべて準備完了です。
ふるサイコロは6面体で、黒いサイコロが8個と高地用の黄色、森林用の緑、海洋用の青の6面体サイコロが各1個づつ用意されていて、これら3つのサイコロは出目が1、2、3となっているのではなく、8や10などが描かれている特殊な表記になっています。
自分の手番がきたなら、高地、森林、海洋の3枚の遠征隊カードの中から1つを選んで今回の遠征の行く先を示して、その色のサイコロと遠征隊カードのレベルによって示されている数の黒サイコロをすべていっぺんに振ります。
そして、出目を見てその中から数字を1種類だけ宣言し、宣言した数字のサイコロをすべて脇に置いておきます。
そして残ったサイコロを再びすべて振っても良いですし、そのまま止まっても良いです。
とまった場合、脇にどけたサイコロの出目の合計を計算して、その値以下の値のモンスターカードを自分のものにできます。
この時サイコロの合計値が高ければより良い、またモンスターカードはその値の合計がサイコロの出目合計より小さければ一度に複数枚のカードを獲得しても良い為、より多い数を獲得する事が出来ます。
こうして集めたモンスターカードにはその難易度に応じて点数が記載されているので、ゲーム終了時にはそれが勝利点となります。
サイコロを振り続ける事を選択した場合には脇にどけていないすべてのサイコロを振るのですが、ふった出目をみて数字を1種類宣言する時に、すでに脇にのけている出目の数字を宣言する事が出来ません。
もしも振ったサイコロの出目のどれもがすでに脇にどけた出目だった場合「バースト」してしまった事になります。
「バースト」すると、脇にどけたサイコロのうち、もっとも出目が大きいサイコロ1個が取り除かれて、その回は1つもサイコロを脇にのける事は出来ません。
ただ、再びサイコロを振るチャレンジをする事は自由です。
脇にどけた出目の種類が多いほど当然「バースト」する確率はあがるわけですが、ほしいと思っている捕獲目標たるモンスター値に1歩たりない出目合計の場合、どうしも振り足したくなるのが人情というもので、結果としてより難易度が低いモンスターを捕獲する事になったり、そもそも捕獲するに足る出目ではなくなったりするなどの事故がおきてしまうわけです。
さらにこのゲームではそうして脇にどけた出目の合計を利用したあとで、あらためて出目そのものを見て、1の出目が1つ以上あったら高地の遠征隊のレベルが上がる、2の出目が1つ以上あったら森林の遠征隊のレベルがあがるという二段構えでサイコロの出目を利用しているところが面白いですし、高い出目だと他のプレイヤーの遠征隊のレベルがあがってしまう時があるようになっている為、そこも見越すとサイコロを振って脇にのける段階で悩ましさがますようになっています。
こうしてモンスターを捕獲しつつ、遠征隊のレベルもあげて、より大きい目標値の(勝利点が高い)モンスターカードを獲得すべく後半はしのぎを削ってゆく事になります。
獲得したモンスターカードにも特殊能力がいくつかある為、序盤などは単純に点数が高いカードよりも特殊能力もちのカードを優先した方が良いかもしれないなど、目標とするモンスターカードの選択肢にも考え所が少しあるようになっていて、あちこちの部分で丁寧にルールが用意されている印象を受けます。
とはいえ、サイコロゲームである為、出目の合計が高ければそれだけで勝利に近づけるのも確かです。
シンプルなルールでありながら考え所があちこちに少しづつ用意されているとても良いゲームで、ボードゲームになれていない方でも非常に楽しんでプレイ出来るゲームだと思います。
是非、プレイしてみてほしいゲームです。
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