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是非ご覧になって下さい。
今日のテーブルゲームのある風景は「世界の七不思議~建築士たち」です。
まずこのゲームは前提として「世界の七不思議」というドラフトルールを使用した代表格ともいえるボードゲームがあります。
拡張セットも多数でていて、最近では箱は小さいながらも内容的にはかなり踏み込んでかつ完成度をあげた「アルマダ」という大型拡張と呼んでよいものも発売されました。
そして、その雰囲気をしっかり残しながら見事にブラッシュアップした二人専用の「世界の七不思議デュエル」というボードゲームも発売され、こちらも拡張セットが複数発売されるほどの人気を誇っています。
どちらのボードゲームも素晴らしい出来の作品ですので、是非プレイしてほしいです。
そうした大きな流れがあってからの今回の「世界の七不思議~建築士たち」の発売となったわけです。
このボードゲームけっこう勘違いされているのが、本家の「世界の七不思議」の拡張セットだというもので、確かにボードゲームとしては本当に珍しいのですが、日本語版が拡張セット含めてリニューアルしてつい最近再販された経緯もあったので、タイミング的に仕方なかったともいえるのですが、全然違います(笑)。
今回の「世界の七不思議~建築士たち」はシリーズ作品ではあるもののまったく違うボードゲームで、「世界の七不思議」と「世界の七不思議デュエル」くらいまったく違う互換性すらないものです(笑)。
今回はプレイヤーはタイトル通り建築士となって「七不思議」を建築してゆくことが目的なのです。
伝説となっているロードスの巨人や空中庭園、大灯台などを自らの手で建築してゆくなんてそうだいでわくわくするテーマだと思います。
しかも、今回はかなりシンプルなルールになっていて、ボードゲーム初心者向けというか、より多くの人々にボードゲームの楽しさを広げたいというデザイナーの意思を感じれるシステムになっていて、誰でもプレイ出来て運の要素をかなり高めてワイワイと盛り上がれる内容に、駆け引きの要素をこっそりしっかり混ぜてあるあたり個人的に非常によくデザインされたゲームだと思います。
ゲームとしては七不思議ですので七つ用意されている世界中の遺産のうちの1つを選択して、専用の山札をよくきってから「表向き」にして山札として自分の左側に置き、自分が担当している世界遺産をイラストにして5つに分割してあるボードをすべて裏向きにして形を整えて自分の前に配置します。
そして全員の中央あたりに1個だけある猫トークンと共通のカードの山札と特殊効果タイルも山札を裏向き準備ひして、特殊タイル山札からは規定枚数表にして並べ、最後に戦争トークンを裏向き(鳩のイラスト面)にして参加プレイヤー人数分並べて配置して準備完了です。
自分の手番になったなら、左の山札(自分がセットしたもの)か右の山札(右のプレイヤーがセットしたもの)か中央の共通の山札の3つのどれか1つからカードを引いて、そのまま自分の前にプレイするだけです。
手札もないですし、選択肢としては3つの山札のいずれかを選ぶだけで、しかも左右2つの山札は表になっていますから自分が何を引くかは見えています。
分からないのは共通の山札から引く時だけです。
そしてカードには4種類あって、素材カードが5種類あり、それを同種集めるか、または異種集めるかの指示が自分の前に準備した世界遺産のタイルに記載されていて、その条件を満たすとタイルを裏がして点数化出来るようになっています。
次に得点カードがあって、これはゲームが終了した時に純粋に得点になるのですが、黒猫マークがあるカードあり、それを獲得すると猫トークンを自分の前に配置して、以後自分の手番の開始時に共通の山札の一番上のカードを自分だけ確認してから選択肢を選ぶ事が出来るようになります。
これは他のプレイヤーが猫マークつきの得点カードを獲得するまで有効です。
次に発展カードで、これは3種あり、同じ種類を2枚集めるか、3種すべて1枚づつあつめると準備の時に表向きにならべた特殊効果タイルのうち1枚を獲得出来ます。
この特殊効果タイルはすべて違う効果をもっていて、得点を獲得出来るものからゲーム中特定の条件で自分だけ手番を2回行えるようになるものまでさまざまです。
最後に戦争カードで、これは配置しておいて戦争が発生した時に左右と枚数をくらべて、自分のがより多くもっていれば3点を獲得出来るというもので、戦争カードに角笛マークがあるものがあり、その角笛マークが3個になるたびに戦争が発生して点数計算をしてくれます。
ゲームが長引いた時の得点力はすさまじいものがあります。
そしてゲームがいつ終わるかというと、誰かが自分の前の世界遺産のパーツ5つすべてを表向きにしたならばその手番で終了です。
得点はその世界遺産タイルで表向きにしたもの、得点カード、得点を獲得出来る特殊効果タイル、そして戦争発生時に獲得出来る3点チップを合計したものです。
本当にびっくりするくらい簡単なシステムでだれでも出来るのですが、たった3択の中から1枚のカードを選ぶだけなのに考える部分がしっかりあって、それでいて当然運の要素もかなりあるデザインになっているのに驚きます。
あまりに運の要素が強すぎると「考えても無駄」となってしまうのですが、この「世界の七不思議~建築士たち」ではそのギリギリのところを見事にとらえていると思います。
本当におすすめのゲームですので是非プレイしてみてほしいと思います。
そして、実はひとつだけ欠点がありまして(笑)。
専用プラスチックケースを各世界遺産ごとに用意するなど「それ必要?」というところを豪華にしてあるからか、楽しみ方の方向性にくらべてお値段がかなーり高いです。
もっとシンプルな内容物にしてお値段をぐっとさげたなら需要もぐいぐいっとあがったと思うのですが、今回のお値段だと同じような値段帯にはじっくり楽しめて内容物もゲームに必要なものがギッシリ入っている作品たちがゴロゴロいるのであまりにもったいない価格設定だったかな、と(笑)。
まぁ、完全に余計なお世話なのですが(笑)。
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