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今日のテーブルゲームのある風景は「グラスゴー」です。
グラスゴーはスコットランド最大の都市で、イギリス全土でみても二番目の規模を誇る都市だそうです。
産業革命を得て都市の近代化が大幅にすすんだ歴史があるとの事でこの「グラスゴー」でも町の区画を意識した建設がテーマの一つになっている二人専用ゲームになります。
プレイヤーは毎ゲームランダムにならべられた円形のアクションタイルの上を自分の駒を周回させる事で素材集めと建物の建築を行うとともに、その建築する建物士タイルの配置場所によって、または種類などの条件によって得点を得るとともに、追加の素材を獲得するチャンスも得る事が出来るようになっています。
造船所が有名な都市だそうなのですが、それにちなんでか素材を管理する個人ボードがなんとなく造船所をイメージしているように感じます。
そこにポスターのように描かれている図がこのゲームにおいて唯一のランダム要素である都市タイルの種類と枚数のリストになっているのはゲームのプレイしやすさを高めていて、とても素敵で良いと思います。
ゲームとしては二人のプレイヤーそれぞれに個人ボードがわたされて、建築士タイルの隣に契約タイルを４つ置いて次の建築士タイルを配置、その隣にさらに契約タイル４つ並べてから建築士タイルというような並べ方で、「円形」に建築士タイル４枚と契約タイル１２枚を並べます。
最初に配置した建築士タイルとぐるりと円になってもどってきた最後の建築士タイルは隣り合わせに配置される事になります。
そして各建築士タイルの上によく混ぜてランダムに山札にした都市タイルの上から２枚づつ合計８枚を表に向けて配置して、最初に配置した建築士タイルの上に各プレイヤーの色の商人駒１個づつを配置して準備完了です。
ゲームが始まって自分の手番となったプレイヤーは自分の色の商人駒を時計回りにすきなだけ移動させて止まったいずれかの契約タイルか建築士タイルの効果を得て次の手番になるのですが、この「グラスゴー」ではかならずしも二人のプレイヤーが交互に手番を行うとはかぎりません。
時計回りにみて後ろに駒がいるプレイヤーが手番を行う事になります。
ですので、自分の手番の時にあまりに一気に前に進む形でタイルを選択すると、対戦相手は後ろから１つづつ各種タイルの効果を確保しつつ非常に有利な状態でプレイを勧める事になってしまいます。
基本的には１歩づつ前に進みながら、ここぞという瞬間に数歩だけ先に進んで相手に得があまりない状態での連続手番をさせるという駆け引きが醍醐味になってくると思います。
１２枚ならべられている契約タイルは基本的には素材である石材、鉄鋼、金貨、ウィスキーを得られるのですが、その効率は公平ではなく、あるタイルでは２個得られるけれど違うタイルでは１個しか得られないといったバランスにわざとなっているので、出来るだけ有利なタイルの上だけを移動してゆきたいわけです。
建築士タイルはその上に２つ並んで配置されている建物タイルを必要な素材を払って円形の中に配置する効果で、このゲームでは建物タイルを配置する事で得点を得る事が出来ます。
ですのでゲームの目的はより高得点、または高得点になれるような建築タイルをいかに多く効率的に建てるのかのゲームと言えます。
建物タイルには様々な種類があり、表記されている数字そのものが得点のものはもちろん、配置場所によって点数が変わるもの、自分が配置した建物タイルの種類によって得点が得られるものなど様々なものがあり、どの建物タイルを建築するかと同様に何処に配置するかも重要になってきます。
ゲームとしては３０分かからないくらいのプレイ時間でありながら、しっかりとしたプレイ感と駆け引きが味わえる内容となっていて、とてもおすすめです。
素材の確保とそれを利用しての建築という、いかにもボードゲームをプレイした！という満足感も高いものでありながら、ルールが非常にシンプルでプレイしやすさにとても配慮されているのが好印象でした。
是非一度プレイしてみてください。
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