今日のテーブルゲームのある風景は「ジョーズ」です。
モンスターパニック映画の金字塔ともいえる同名の映画をボードゲームにしたというのがこのゲームのすべてといっても過言ではなく、これで説明をおえてもよいくらいです(笑)。
「ジョーズ」はスティーブンスピルバーグが監督したモンスターパニック映画としての枠を超えて影響を与えたほどの映画で、巨大な人食いサメのイメージはこの映画によって生まれたといってよいくらいで、サメはとにかく狂暴で、人間はおろか漁船にも攻撃して人を丸のみしてしまうんだ、というサメのイメージを世界中に与えたくらい影響力のあった作品です(のちにそんなモンスターのようなものではない、と様々なソースから発信しなければならなくなったほどです)。
そんな映画を再現する形でつくられているこのボードゲームの「ジョーズ」ですが。
内容的には巨大な人食いサメ役と、それと戦う人間役という非対称対戦型と呼ばれるタイプのゲームになっています。
人間側は最大で3人までプレイヤーが担当する為、個人的な推奨は3人の人間役プレイヤーとジョーズ(人食いサメ)役のプレイヤーという映画さながらの展開だと思っています。
ゲームとしては2つのステージに分かれていて、映画前半のパートをなぞっていて、リゾートアイランドの周囲の海岸を舞台にジョーズ側は衝立のうらで移動マスをメモしながらビーチで遊んでいる人間を次々に食べる事が目的で、プレイヤー側は被害が出た海岸をヒントにして、ジョーズが潜んでいる海のマスを当てるというプレイとなります。
プレイヤー側は船駒を使って海マスを移動しつつソナーを使ったりして周辺を索敵、樽がついた銛を打ち込み、そのマスにジョーズがいたなら発見となります。
ジョーズ側はこのステージ1で人間を食べれば食べるほどステージ2で強力な攻撃が出来るようになるので、ステージ2に向けて人間側は早く発見してジョーズが強くならないように、ジョーズは出来るだけ見つからずに自分を強化できるようにプレイするモチベーションが上がっていきます。
もしもまったく見つからなくてもステージ2には自動的に移行するのですが、それはつまりジョーズは最大規模に強化されているという事なので、人間側は非常に苦しい展開とならざる得ないようになっています。
そして迎えたステージ2ではゲームボードすら変えて、映画後半さながらに人間とジョーズの直接対決です。
6つのパーツに分かれている船タイルのどこかにジョーズは攻撃をしかけて、人間側はどのタイルに攻撃をしかけてくるかを予測して、武器を構えて攻撃します。
ジョーズの出現場所に攻撃を予約してあれば、見事攻撃成功となるのですが、そうでない場合武器を無駄に使用してしまう可能性もあります。
6つの船タイルにはそれぞれ耐久力が決められていて、ジョーズはそれを破壊する事が目的となります。
ジョーズ側、人間側ともに攻撃時には専用のサイコロを振ってその成否を決定するので、ステージ2では前半の心理戦とは打って変わってサイコロの振り合いによる打撃戦となっていやがおうにも盛り上がります。
ステージが2つにわかれている分だけ、時間的には1時間くらいはかかってしまうので、一応どちらかのステージだけ楽しむ事も出来るようになっているのですが、やはりステージ1と2と連続してプレイすると達成感も違うのでおすすめです。
ゲームのルールはさほど難しいものではなく、感覚的にプレイ出来るようにうまくまとめてあるので、映画を題材にしたゲームとしては再現力もありますし、非常によくできたゲームだと思います。
しいて欠点をあげるならば、やはり4人で楽しむゲームという事で二人では遊びづらい点だと思います。
とはいえ、その不便さをおぎなってありあまる楽しさがあります。
是非一度グループで楽しんでほしいゲームです。
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※ボードゲームについてはあくまでプレイ空間として営業しておりますのでボードゲームの販売はしておりません、販売についてはミニチュアゲームのみとなっておりますので、どうぞご了承下さい
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