
今日のテーブルゲームのある風景は「グレートウェスタントレイル」の拡張セットである「北方への線路(現代はRails to the North)」です。
基本となる「グレートウェスタントレイル」はプレイヤーは西部開拓時代の開拓者となって、自らの牛を大都市へとつれてゆき、価値の高い牛を鉄道をつかって遠隔地まで運んで財をなすとともに、その行く先々の街や村で店舗を構えてさらなる発展を目指すといったものなのですが、この「北方への線路」では追加マップが用意される事によって鉄道網がやや広がって、その先々の駅や都市での利益を得られるようになりました。
ゲームとしては基本セットのメインボード上部に、追加のボードを接続する事で新しい線路が追加されるようになっているのですが、これがちょっとしたアイディアでメインボードからズレないようになっている素敵仕様なのが個人的に好感度アップです。
こうした後づけのボードってゲーム中にズレたりして見づらくなったりする事もあるのですが、こうした「プレイのしやすさ(プレイアビリティなどと言われたりします)」にも気配りが出来ているのは素直に嬉しいです。
そして個人ボードにも拡張ボードを利用する為の汎用アクション(歯車のマークのアクションです)が追加される為、ミニボードが追加されます。
この個人用ミニボードには小さな小屋駒を3個づつ18個ならべて、拡張ボードの利用法はこの小屋駒を置く事がメインとなります。
そして、以前から流通しているミニ拡張の各プレイヤーがもっている家タイルと追加の家タイルがそれぞれ追加されます。
さて、拡張ルールだけの話をすると、基本的にはプレイ中はそれほど大幅なルール変更があるわけではなく、たった1つ、汎用アクションをするときに追加された「小屋駒を置く」という行為が増えただけです。
たったこれだけの事で見事にプレイ感を向上させているのはお見事です。
「小屋駒を置く」場所は拡張ボード内にのみあるのですが、メインボードで周回決算の時に都市に自分の木製ディスクを置く基本ルールを上手く利用してあり、そのディスクを置いてある都市からつながっている路線にしか配置する事出来ません。
ただし、小屋駒が置いてある線路の先にならさらに小屋駒を置けるルールの為に序盤に都市にディスクを置き損ねたとしても、都市のディスクではなく、小屋駒を中継ポイントにしてその先へと小屋駒を配置する事も出来ます。
こうすると、都市のディスクを疎かにしてもよいかのように聞こえますが、実際には拡張ボードは大きく5つの区画にわかれていて、置くのより大きなボーナスがもらえやすい場所は、ナンバリングの大きな都市にディスクを置かないとたどり着けないようになっています。
ボードゲームの拡張セットというのはほとんどの場合、そのゲームを何度もプレイして、その上で変化がほしくなったプレイヤー向けのものだと思うのですが、この「北方への線路」は基本ルールの一環といっても良いくらいの一体感がある為、個人的には初めて「グレートウェスタントレイル」をプレイする方へは最初から追加してプレイしてもらう方が楽しめるものになっていると強く感じています。
もともと「グレートウェスタントレイル」がルールがやや多く、ボードゲームに慣れたプレイヤー向けの駆け引きやゲームを進める為の計画性などが大きくものをいうボードゲームですので、たった1つだけルールが追加されて選択肢が増えてゲームの楽しさが一気にひろがるのであれば、最初からプレイするのが一番だと思えるとても素晴らしい拡張セットです。
「グレートウェスタントレイル」をプレイして面白いと感じた方には是非ともプレイして欲しい拡張セットですので、魔王の森にもしっかり用意しておりますのでプレイしてみて下さい。
そうとう面白いと思います。
「魔王の森&テーブルゲーム倶楽部」は四日市の商店街アーケード街の中、三番街で「お洒落しないで普段着で気軽に利用出来るボードゲームサロン」をテーマに、子供から大人まで誰もがボードゲームを楽しんで頂ける場所として営業しております。


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