今日のテーブルゲームのある風景は「モンスターイーター」です。
もともと「モンスターメーカー」という30年以上前のゲームがあって、当時は翔企画という所から発売されていた作品が(もっというと「モンスターメーカー」は「ミルボーン」という作品のアレンジといった形でもありました(笑))昨今のボードゲームの高まりから再販されていたのですが、それが今回は漫画「ダンジョン飯」という作品とコラボして登場したのが「モンスターイーター」という事になります。
プレイヤーはダンジョンアタックする冒険者のパーティとなって、より深い階層へとわけいっていき、モンスターを倒し、最終的にボスモンスターを誰かが倒したならばゲーム終了となります。
全体的な構造はもちろん「モンスターメーカー」なのですが、様々な部分で改良されていて、別のゲームといってよいかもしれません。
ゲームとしては5つある冒険者グループ(パーティ)を選択して、そのメンバーのキャラクターカードを各プレイヤーは自分の前に並べます。
このキャラクターカードには攻撃力や特殊効果とともに、初期持ち物についても記載されているので、それにしたがって初期からもっている魔力や食料、金貨などをもってスタートします。
つまり、全プレイヤーが微妙に異なる状態からスタートするわけです。
山札は通常の山札とモンスター山札の2つに分かれていて、それぞれよく切って準備しておきます(一応もう一つアイテムの山札がありますが、それは適時カードの指示がいあった時だけ利用します)。
通常の山札からカードを所定の枚数引いて各プレイヤーは初期の手札とします。
この時イベントカードを引いたなら一度それを保留して引き直し、その後イベントカードは通常山札にもどしてよく切り直してください。
ゲームが始まって手番が来たなら、手札を1枚プレイするのですが、この時進捗カードをプレイするのがメインとなります。
進捗カードには10単位の数字が書いてあり、プレイする場合自分の前に並べるようにしてプレイして、その数値の合計が100を超える事がまず第一目標です。
それ以外としてモンスターカードをまだモンスターカードが配置されていない状態の、自分か他のプレイヤーの前にプレイする事が出来ます。
これはお邪魔カードとなり、自分の手番開始時に自分の前にモンスターカードがあるなら自分のパーティの攻撃力を使用してこれを倒さなかければ進捗カードがプレイ出来ません。
攻撃判定は6面体のサイコロを使用して、自分のパーティの冒険者カードを横に寝かせる(いわゆるタップ状態)事で攻撃に参加させ、一度に何人でも参加出来ます。
沢山参加させれば当然高い攻撃力を期待出来ますが、寝かせた冒険者カードは1枚につき1個の食料を手番終了時に支払わないと起き上がりません。
食料はモンスターカードを倒した時に調理判定に成功するか、イベントカードで幸運にも獲得出来るか、自分の手番で何もしない事を選ぶ事で2個だけ獲得出来ます。
これをつづけてゆき、誰かが進捗カードの合計が100以上になったなら、ボスと戦う事になります。
これがたおされたならさらに第二フェイズに入り、ここでもする事は変わらないのですが、目標は第一フェイスの進捗カードと合計して200以上になる事となります。
そして誰かが200以上になったならラスボスと戦い、これに勝利したならゲーム終了となります。
得点は倒していたモンスターの点数、モンスターが偶に落とすアイテムの点数などの合計点となります。
ただ、モンスターカードやアイテムカードは合計5枚までしか手元に保管出来ない為、より高い得点をもっているモンスターを手元にのこしながら冒険してゆく事になります。
旧作の「モンスターメーカー」くらべると自分の冒険者カードが一度きりではなくなって食料さえ提供出来ればなんどでも戦えるようになった点と、モンスターを倒す事になって得点や食料が手に入るので、他のプレイヤーに対してのお邪魔カードでしかなかったものが、自分のプレイして得点化(または食料化)出来るようになって汎用性があがった点でしょう。
とはいえ、イベントカードの効果などで理不尽で回避不能な効果も多く、運の要素がかなり高い作品で、作戦を深く考えるタイプのボードゲームではありません。
でも、その分子供と一緒でもあそべますし、ボードゲームの駆け引きなどになれていないプレイヤーでも楽しむ事が出来るのが大きな魅力になっています。
気軽に楽しめるボードゲームですので、是非プレイしてみてほしいと思います。
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