今日のテーブルゲームのある風景は「カステロ・メトーニ」です。
6世紀頃の東ローマ帝国時代がテーマになっていて、当時のギリシャ、ペロポネソス半島のメトーニをイタリアのヴェネツィア帝国が膨大な資金力で領主たらんとしていた時代を反映させて、陣取りなのですが、相手の領地を吸収合併するときに相手に資金を支払うというのが、このゲームの最大の特徴といえると思います。
ゲームとしては色分けされた三角形のマス目で区切られたメインボードを広げて、各プレイヤーは自分の色の家、砦、塔の駒を所定の個数づつ受け取ります。
また、陣取りで境界線を引く壁駒をプレイ人数に応じた個数準備します。
そしてボードで6色に色分けされた土地に対応するカードをよくきって山札にして、そこから各プレイヤー4枚づつ手札としてゲームを開始します。
プレイヤーは手番になったなら、自分の手札からカードを1枚プレイして、そのカードの示す土地のマス目辺のどこかに壁駒を配置しなければなりません。
そして、その壁で区切られたマス目の両側のマスに、片方に自分の家駒、もう片方には対戦相手いずれかの家駒を配置します。
これを2回まで行う事が出来ます。
こうして盤面のマス目は壁によってどんどん区切られていきくのですが、壁によって完全に囲ったプレイヤーがその土地の領主となってその囲われた区画の中に自分の色の塔駒を置きます(配置する場所は区画ないであればどこに配置してもゲーム的意味はありません)。
こうして生まれた誰かの区画の壁を共有する形で他のプレイヤーが区画をつくった場合、その共有している壁を取り除いて二つの区画は合併し、新しく隣接区画を作成したプレイヤーのものとなるのですが、この時、もともとあった区画の塔駒はその持ち主のプレイヤーにかえされるとともに、その区画のマス目と家駒、砦駒の数に応じた金額を隣接区画を作成したプレイヤーは支払う必要があるのです。
マス目が三角形のせいで、序盤は何をしても領地が奪われるきがしますが、領地が大きくなり、その中にある家駒や砦駒(領地内に同色の家駒が3個以上あると自動的に砦駒におきかわります)の数が増えてくると買収額がどんどん大きくなり、最終的にお金はそのまま勝利点になるため、対戦相手に点数をあげて土地を購入しているという所得点数としてはマイナスになりはじめる為、そこまで対戦相手の領地が大きくならないうちに手をうつ必要がでてきます。
また、自分で自分の領地を合併させると一気に土地や家、砦駒がふえて、突然買収が出来ない規模の領地になったりなど、様々なやりとりが楽しくなってきます。
最終的には、プレイ人数によってゲーム最初に用意した数の壁駒がなくなったならゲーム終了の笛がなって、その後手番を一緒にする事でゲームが終了します。
点数としては所持金がそのまま点数で、それに各プレイヤーの領土の大きさを比較して、もっとも広い領土をもっているプレイヤーから順にボーナス得点がはいります。
たしかにボーナス得点は大切ですが、終盤不必要な買収を行うといっきに点数が動いてしまう事があり、買収された方が勝利するという状況にもなるのが面白いバランスです。
ルール自体はさほど難しくなく、また手札からプレイしたカードによってプレイ出来るマス目が決定される為、どんなに素晴らしいマス目やうち回しを気付いていても手札にその場所に壁を置けるカードを引いてこない事にはどうにもならない事から運の要素も多分にあり、陣取りゲームにあまりなれていない方でも楽しんでプレイしていただけるのではないかと思います。
是非プレイしてみてほしい面白いゲームです。
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