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テーブルゲームのある風景「ラプラス」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「ラプラス」です。
 2人専用のアプストラクトゲーム(ランダム、または非公開情報がない囲碁やチェスのようなタイプのゲームの総称です)で、雰囲気はピロスというゲームに少し似ています。
 ピロスは盤上には窪みがあって、そこに球を配置して積み上げてゆくタイプのもので、ピラミッド型の頂上に自分の球を配置した方が勝ちというゲームですが、この「ラプラス」は盤面に美しい美濃焼きのディスク状の手駒を配置していって、やはりピラミッド型になるのですが、自分の手駒を全て使い切った方が勝者となります。

 ゲームは2人の中央にゲーム板を置いて、互いに青か茶色の手駒(70個あります)を持ってゲーム開始です。
 ゲーム板は7×7の小さな穴が開いていて、手駒のディスクにはその裏側に小さなボタンがついているので、手番になったならそのボタンがハマるように盤面のどの穴にでもはめて手駒を配置する事が出来ます。
 また、4つの手駒が四角に並んだなら、その上に手駒を配置する事も可能です。
 ただし、ここにある意味唯一のルールがあるのですが、その四角が完成した段階で、4つのディスクの色が青、または茶色が3つ以上であったなら、その色のディスクが「自動的」に上に乗る、というルールがあります。
 これは自動的ですので、例えば茶色側プレイヤーがすでに3つ青がL字に配置されている場所に四角になるように自分の手駒を配置したなら、青側のプレイヤーがすぐさま青いディスクをその上に積むのです。
 自分の持ち駒全てを先になくした方が勝ちというルールで、自分の手番には本来1つしか手駒を配置出来ないわけですから、この「自動乗せ」のルールをいかに活用するかが勝敗の分かれ目となるわけです。
 この「自動乗せ」によって例えば上の段に(ビラミッド式に積みあがってゆきますので)また四角の状態が生まれてかつ、それがどちらかの色のディスクが3つ以上で構成されていたならやはり「自動乗せ」が発生して、これは条件が満たされる限り次々と連鎖してゆきます。
 連鎖が上手くいった時はなかなかの快感ですよ(笑)。
 ルールが非常にシンプルなのですが、非常に奥の深いゲームになっていると思います。
 この手のタイプのゲームの常で、中盤以降一度拮抗が崩れて勝敗の天秤が傾くと、それをもどすのは至難を極めるのですが全く不可能というわけでもなく(事前の仕込みは必須でしょうけれど)、また仮にほとんど打つ手がなくなった場合相手が圧倒しているという状況なので連鎖に連鎖がつながってあっというまにゲームが終わり、変に打つ手がないままゲームが長引くというのがないのも良い点だと思います。
 プレイ時間も意外に短く、30分ほどで勝敗がつくことがほとんどです。
 時間があいてしまった時や、頭脳ゲームを短時間で切れ味よくプレイしたい時などに特におすすめです。
 是非プレイしてみて下さい。

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