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テーブルゲームのある風景「陰謀都市」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「陰謀都市」です。
 このゲームの背景設定は剣と魔法と怪物が登場する所謂ファンタジー世界なのですが、激しい戦闘も、脅威の魔法も、異形の怪物もゲームに登場する事はなく、プレイヤーは世界を裏から操っている黒幕となって、戦士や暗殺者、魔導師から芸術家各国の使節など力あるギルドや政治家などの「拮抗を保つ」事で世界を支配するというものです。
 ゲームシステムとしてはメインボードと個人ボードが用意されていて、個人ボードには六つのギルドを示す真円をピザのように六つに区画わりしたものが描かれていて、そこの各区画に1~3(白が1点、黄色が2点、赤が3点)の値をもつ各色の影響力トークン(キューブ)を配置していく事になります。
 そしてメインボードの方にはどの影響力トークンを配置するか、または取り除くのか、またはどの位置からどの位置に移動させるのかといった指示カードがならべられており、プレイヤーは自分の手番に自分のトークンを配置する事でその効果を利用出来ます。

 さて、このゲームではとにかくプレイヤーは黒幕として「拮抗状態」を保つ事を目的としているので、それを表現する為に六つのギルドに配置してある影響力トークンのそのギルド(区画)内での合計数字がぴったり「6」になると得点が確保出来るようになっています。
 そして、毎ターン開始時にプレイヤーは黒と灰色のトークン1個づつ受け取り、自分の手番にそのどちらかをメインボード上のカードの上に配置してその効果を使用するのですが、黒いトークンは自分以外のボード(要するに対戦相手のボード)の影響力トークンを動かし、灰色のトークンでは自分のボードの影響力トークンを動かす事が出来ます。
 このゲーム実は自分の手番は2回しかなくて、それを9ターン行いますのでたった18手順しかゲーム内でアクションする事はありません。
 ですが、相手の各ギルドを「6」にさせずに自分の有効なギルドを「6」にしなければならないという作業は想像以上に濃厚な思考的作業をしいられるもので、影響力トークンを動かせるパターンのどれを優先して確保し、どのパターンで相手を妨害しつつ自分の目的を達成させるかをずっと考え続ける必要があります。
 さらに灰色のトークンで自分のボードを操作した時だけ、その目標としたギルドそれぞれに異なる特殊カードを受け取る事が出来、そのカードの効果も最大限利用しながらプレイしていきます。

 非常にシンプルかつ地味なプレイがつづくのですが、逆に言えば深く深く考える事が出来るゲームで、好きなひとにとってはたまらなく楽しいゲームだと思います。
 パズル的な要素を駆使して、いかに相手の読みを外して最高効率で動くかというプレイに興味のある方は是非ともプレイして欲しい素晴らしいゲームだと思います。

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