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テーブルゲームのある風景「BINGO13」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「BINGO13(ビンゴ13)」です。

 先日開催されたゲームマーケットにて販売されていた商品で特別な背景物語があるタイプではなく、トランプゲームのようなというか、そのタイトル通りいわゆるビンゴゲームそのものです(笑)。

 とはいえ、もちろんただのビンゴゲームではなく、しっかりとオリジナルな要素が追加されていて、しかもそれが煩雑なものではない上にビンゴゲームのあの「リーチだ!もう一息」という部分や「え?もう終わり?こんなにリーチになっているのに!」といった要素がしっかり味わえる、つまり「ビンゴ」というゲームを華麗にリスペクトしつつボードゲームとしての側面を活かしているつくりになっているのが素晴らしいです。


 ゲームとしては専用用紙として用意されている5×5の方眼マス目の用紙の中央のマス以外(中央のマスはすでに印刷マークで埋まっています)に1~24の数字を1つづつ好きな配置で書き込みます。

 なお、マスの中には小さな正方形が端に描かれているマスがあるのですが、それには大きな意味があります。

 そしてその方眼マスの周囲には4と5の白抜きの数字がかかれていて、中央のマスを通る一直線の両端には「4」、通らない一直線の両端は「5」となっていて、これがこのゲームにメインとなる点数になってきます。

 「ビンゴ13」はあくまでビンゴゲームですので縦でも横でも斜めでもよいから5つの数字すべてにチェックをいれてビンゴ!を成立してなんぼのゲームという明確さはプレイの指針をハッキリさせて頂けるので楽しみやすいと思います。

 さて、ゲームが始まったなら手番プレイヤーが6面体サイコロ(付属しています)を4個振って、振った手番プレイヤーがそのサイコロの出目のうち2~4個を採用してその合計値を宣言しつつその数字のマスにチェックを入れます。

 他のプレイヤーも同様の数字のマスにチェックを入れるのですが、ここで手番プレイヤー以外のプレイヤーはちょっとした数字の変更をする事が出来ます。 

 数字を指定される代わりといってはなんですが、数字変更権利を行使して、宣言された数字を±1するか、±5するかを自分が書き込む時に変えて書き込めるのです。

 もちろんこの変更は他のプレイヤーには一切影響を与えません。

 ゲーム開始時からこの数字変更権利はいくつか持っているのですが、ゲーム中でも方眼マスの中に小さな正方形があるマスをチェックした場合権利は増えるのです。

 ビンゴゲームは当然チェックが一直線にならない限りただの「はずれ」の数字なのですが、一直線のビンゴ!に寄与していなくても数字変更権利が増える数字をチェック出来たなら、それは嬉しいですし、そもそもビンゴゲームというのはこうした「チェックした時にその先の成功をイメージしてわくわくする」事が楽しいゲームなので、こうしたちょっとしたご褒美は十分にワクワクさせてくれる要素となります。

 手番プレイヤーはこの数字変更権利は使用出来ないのですが、しっかり楽しみが用意されています。

 振ったサイコロの3個または4個の合計が「13」であったなら「サイコロの数字に関係なく好きなマスをチェック」出来るのです。

 これはビンゴゲームで主催側が機械的になる部分を見事に覆していて、「13」が出た時事を考えるとサイコロを振る時すらワクワクが増えるようになっているわけです。

 さらにこの「13」が出た時は手番プレイヤー以外は振られた4つサイコロを好きな数(1~4個)選んでその出目の合計値のところにチェックを入れる事が出来るが数字変更権利は使えない、というルールになっているので、手番プレイヤーではない時の特典である権利をきっちり潰す要素も内包しているのです。

 こうして手番プレイヤーを時計回りに随時交代しながらゲームはすすみ、全員合わせて所定の回数サイコロをふったならばゲーム終了となって点数の計算となります。

 このあたりビンゴラインを何本という終了条件にしなかったのはゲームがだれる前にスキッと終わる事が出来る上に「あー、後一歩で…」というビンゴゲームならでわの終わり方もしっかり提供してくれています。

 こうしてビンゴゲームに参加している時の軽いワクワク感とボードゲームの手番要素、そしてビンゴゲームに「適度に」不自由な選択要素をいれているので手軽にあそべてプレイ時間も計算できるゲームになっているのは素晴らしいと思います。

 あまった時間やボードゲームをまったくしたことがない方、また小さなお子様などがすごく楽しんでくれる要素にみちたゲームになっているので、是非プレイしてほしいと思います。

 シンプルなアレンジでビンゴゲームがしっかりとボードゲームになっているのはまさに技ありのゲームです。


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