今日のテーブルゲームのある風景は「パトリツィア」です。
イタリアでのローマやフィレンチェなどの地方に塔をたててゆくのですが、自分の勢力をより強く反映させてゆく事を目的としたゲームです。
古典に属するのではないかな、という基本的なゲームなのですが、美しく落ち着いたボード絵やシンプルなルールなど、今だからこそ余計に面白いと感じる部分の多いゲームではないかと思います。
ゲームとしては各プレイヤーは自分の色の塔パーツを同数もち、手札を3枚持って、残りのカードは山札にしてスタートします。
カードはボード上にある各地方を色によって表現していて、各地方、つまり塔を建てる区画それぞれに1枚づつ山札からカードを引いて配置します。
自分の手番が来たらやる事はシンプルで、手札からカードを一枚プレイして、そのカードに示された居るエリアに自分の塔駒を配置して、そのエリアに配置してあるカードを手札にいれて、山札から再びそのエリアにカードを配置するだけです。
ちなみに無礼したカードは自分の前に重ねて山にしておきます(最後の得点計算時に使用します)。
各エリアには二つ、塔を建てる場所があり、さらに2枚の得点チップが配置されています。
得点チップの点数の高い方は実はそのエリアにおいて配置出来る塔駒の数となっている為、塔駒を配置してゆく時にあと何個でそのエリアの塔駒の配置が終了するかシンプルに分かるようになっています。
ちなみに塔駒はエリア内の2つの場所のいずれに配置してもよいのですが、後から配置した塔駒は、既に配置してある塔駒の上に重ねてゆく事になります。
各エリアはそのエリアに配置出来る塔駒の数が満たされた段階で決算となり、二つの塔のうち高い方に高い点数の得点チップがわりあてられ、低い方に低い点数の得点チップが割りふられます。
そして、それぞれの塔において、もっとも塔駒の数を配置したプレイヤーがその得点チップを獲得するのです。
ちなみに同数だった場合にはより高い位置に塔駒を配置したプレイヤー(つまり後巡が有利ということになります)が勝利したとみなします。
こうして各エリアはそれぞれ独自のタイミングで決算をむかえてゆき、ボード上のすべてのエリアが決算されたならゲーム終了となります。
それまで獲得していた得点チップの合計と、自分がプレイしたカードの束から各カードに描かれている人物の顔絵を3枚1セットとして得点が得られ、それを合計したもののもっとも大きいプレイヤーが勝利となります。
非常にシンプルなルールで、何をすれば良いかも分かり易いゲームで、しっかりと陣取り要素(つまり塔に使用されている数という陣取りです)がありながら、山札からのカード配置という運にプレイヤーは悩まされるという非常にプレイしがいのある面白いゲームです。
様々なルールが複雑にからみあう昨今のゲームもよいですが、こうしたシンプルなゲームもとても良いので是非プレイしてみて下さい。
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