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テーブルゲームのある風景「ラッタス」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「ラッタス」です。
 プレイヤーは黒死病はびこる時代のヨーロッパで、自分の民を守る為に国王や神官などさまざまな役職の者達の力をかりて奔走し、次々とわいてくるネズミによるペストの被害をなんとかおさえこもうとします。
 ただ、他のプレイヤー達も「自分の民」を守ろうとしていますので、その為ならばネズミたちを他の地方に放逐してしまう事も辞さない(もちろん貴方自身も)ので慎重な対応が求められる、といった背景のゲームです。

 背景をきくと重苦しいやりとりをイメージしてしまうのですが、かなり運の要素も大きいシステムですので、かなり気軽にプレイする事が出来ますし、そうして楽しむゲームだと思います。
 ヨーロッパの地図が描いてあるメインボードをひろげ、所定の場所に黒の旅人駒を配置したあと、各プレイヤーは自分の色を決めてその色の市民駒を全て手元に用意し2個の市民駒をメインボードのいずれかの領地マスに配置します。
 そして、ネズミトークンを全て裏向きにしてよく混ぜて一ヶ所にまとめておきます。
 プレイヤーは自分の手番が来たなら役職タイルを必要であれば獲得し、その役職タイルによって決められている特殊効果を処理しつつ、ヨーロッパの概略図と概ね国として分けられている領地マスのいずれかの場所に自分の市民を配置します。
 そして黒の旅人を隣接するいずれかの領地マスに移動させ、その周囲のマスに決められたネズミトークンを裏のまま配置します。
 そして、黒の旅人がいる領地マスにプレイヤーの市民駒があり、かつネズミトークンが配置されているならそのネズミトークンを1枚づつ表にしていきます。
 ネズミトークンには役職タイルの記号と、発症値となる数字が書いてあります。
 表にしたネズミトークンの発症値の数字以上の数の市民駒がその領地マスにあるなら、黒死病が発症し、その記号にによって指示された役職タイルを持っているプレイヤーは市民駒をその分だけ手元にもどさなければなりません。
 つまり、役職タイルを獲得すればするほど、いざ黒死病が発生した時に自分の市民駒を手元にもどされてしまうというわけです。
 さらに、その領土マスにより多く市民駒を配置している場合に手元にもどせという指示や、そこに市民駒を配置している全プレイヤーは市民駒を手元にもどせといった指示もあります。
 発症値よりも市民駒の数が少なければなにも起きずにネズミトークンはゲームから除外されます。
 条件にひっかかったプレイヤーは条件ごとに1個の市民駒を手元にもどすのですが、複数の条件がひっかかると、その数だけもどさなければならない為、ゲーム中盤の市民駒がメインボードに増えはじめるころにはバンバン手元にもどってきて、どんどんネズミトークンがボードに増えていきます。
 そして、ネズミトークンがストックになくなったならゲームが終了の笛がなり、全プレイヤーがもう一回づつ手番を行なってゲーム終了となります。
 そして、メインボード上に市民駒をより多く残していたプレイヤーが勝者となります。
 とにかく自分の市民駒を盤上にのこしながらネズミトークンを押し付けて他のプレイヤーの市民駒を減らしてゆくゲームなのですが、市民駒の出入りがかなり激しい上にネズミトークンを押し付けられても条件がみたされなければ何も起きない為、かなり気楽にプレイする事が出来ます。
 あまり真剣にならずに気楽にちょっとした陣取り要素のあるゲームを楽しみたい時や、運の要素の強いゲームを楽しみたいときなどにおすすめのゲームです。

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