今日のテーブルゲームのある風景は「光合成」です。
プレイヤーは森の中でなんとか自分の仲間である「木」の勢力を広げる為に出来る限りよい日当たりの場所に種をとばし、より高く大きい木に育って光を集めて次代への鎹(かすがい)となる事を目的とした「樹木」が主人公というなかなか異色の作品です。
ゲームとしては中央に森を表すメインボードを置いて、各プレイヤーは個人ボードの上に大、中、小の木々と種をあらわす種チップを所定の場所に配置します。
その上で小の木を4つ、中の木を1つ、種チップを2つストックとして持ちます。
この手元のストックと個人ボード上の木々とは明確に分けられていて、手元のストックからしかメインボードに配置する事は出来ず、メインボードから取り除いた木々や種チップは個人ボードに戻ってくるというサイクルとなります。
なお、メインボードから個人ボードに戻す際に所定の場所が空いていないとその木々や種はゲームから除外されてしまいます。
その為、初めから個人ボードは満席ですので、まず個人ボード上からストックに木々や種を移動させておかないと初期ストック分はゲームから除外される最大数といっても良いと思います。
全員が準備したら、小の木を2つづつ各プレイヤーはメインボードの森の外円に配置してゲームがスタートします。
ルールは実にシンプルで、ターンの開始時に太陽マーカーから直線が引ける木々の数だけライトポイントを各プレイヤーは獲得します。
この時、自分と同サイズ以上の木の後ろにいる木々は「影に入っている」としてライトポイントがもらえません。
また、中の木は後ろ2マス、大の木は後ろ3マスを「影に入れる」事が出来る上に、ライトポイントは小、中、大の木がそれぞれ1、2、3点を生み出す為、生存をかけた日照権の争いが静かに勃発する事になります。
その後各プレイヤーは自分の手番が来たなら、得られたライトポイントを使用して個人ボードから木々や種をストックに送る、メインボードへストックから木々や種を送り込む、というアクションをライトポイントがある限り好きなだけプレイする事が出来ます。
ただし、メインボードでの1マスは1人のプレイヤーの手番中には1回しか起動出来ないという縛りがあります。
どういう事かというと、小の木から中の木に成長させた場合は、その木が配置してあるマスを起動させたというように解釈する為、同じ手番中にはその中の木は大の木に成長出来ないし、その中の木を起点として種を配置する事も出来ないという事になるわけです。
全プレイヤーが手番を終了したならラウンドが終了し、太陽マーカーはメインボードの外側を60度時計回りに移動します。
これによってライトポイントを貰う為の光の線の角度が変化し、当然「影に入っている」木のラインナップも変化する事になります。
こうしてラウンドを続けて、太陽マーカーがメインボードを1周した(6ラウンドで1周します)なら、1ターン終了となり、ゲームは3ターンプレイされます。
さて、得点の獲得方法ですが、大の木までそだった自分の木を伐採して自分の個人ボードに戻す事で、その大の木があった場所によって決められた点数がもらえます。
メインボードの森の中心にいくほど素点が高いのですが、森の中心にいくほど日当たりは悪くなりますし、大の木がもっとも効率良くライトポイントを確保するので出来ればメインボードに残しておきたいという矛盾が発生する事なると思います。
このゲーム、かなり見た目がほのぼのとしているのですが、運の要素がなく、プレイしているプレイヤー間の思惑と個人の戦略のみが勝敗を分ける要素となってきます。
そうしたゲームである為考え始めるときりがないのですが、そこを楽しんでもらえるならば最高に面白いゲームである事は間違いないと思います。
また、4人でプレイする場合、他のプレイヤーの動きを完全に予測する事はまず不可能なために、かなり思惑によってプレイの方向が変わります。
魔王の森で是非プレイしてほしいゲームの1つです。
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