今日のテーブルゲームのある風景は「カムトゥギャザー」です。

プレイヤーは大規模野外ミュージックフェスタの開催側となって、ステージを準備して歌手を手配し、ロック、カントリー、フォーク、ソウルなどスタイルに合わせたファンを誘導しなければいけません。

さらには２泊３日で開催される大規模なミュージックフェスの為、来場者の為のテントなども準備しなければならないといった、まさに開催側の苦労をばっちり味わえる作品になっています（笑）。

ゲームをプレイしていて、そうしたテーマを非常に上手くシステムに落とし込んでいるだけでなく、しっかりゲームとしての駆け引きが展開されて、イメージしているよりもあっという間にゲームは展開してゆくのも特徴ではないかと思います。

ゲームとしては各プレイヤーには個人ボードが渡され、そこにはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった４つの知名度を示すマーカーを準備します。

ボードの上部分にステージカードとそのステージに来てもらうミュージシャンカードがゲーム中は配置されて、下の部分には宿泊ようのテントカードが並ぶようになります。

メインボードは写真のように４本の桟橋のようなボードが中央の正方形の得点ボードに接続するつくりになっていて、４本の桟橋のようなボードにはステージ、ミュージシャン、宿泊テント、観客といった４つに分類された山札のカードが４枚づつ表にして並べます。

各桟橋ボードには４つのカードが並べられる区画に何人のスタッフが行ったならばその場所にあるカードが獲得できるのか、とスタッフがそこに行った時に得られるボーナスが示されています。

ゲームが開始されたら自分の手番は３択となって、手元のスタッフ駒を所定の人数桟橋ボードに配置して即時ボーナスを得るか、休憩中のスタッフを手元に全員もどしてくるか、アクションを宣言して４つの桟橋のいずれかを稼働させるかを選びます。

この時選ばれた桟橋上にスタッフを置いている全プレイヤー（アクションを宣言したプレイヤーだけではありません、ルール上自分のスタッフがいない桟橋を選択する事も出来なくはないです、しませんが（笑））は、自身のスタッフの枠にあるカードを受け取り個人ボードの所定の位置に配置し（観客カードだけば観客駒を獲得してカードは捨てます）、さらにその桟橋ボードに示されている２つの知名度（テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のうちの必ず２つの組み合わせになります）をその桟橋ボードの使用されていたマス目数だけ好きなように上昇させる事が出来ます。

これは、例えば３カ所が使用されていたなら、３マス知名度を上昇させれる事を意味していて、１人で３カ所なら自分だけ３マス知名度が上昇、１人が２カ所、もう１人が１カ所の合計３カ所だった場合、どちらのプレイヤーも３マスづつ知名度をあげれる事を意味しています。

そしてこのアクションを宣言される度に時間メーターが消費され、全プレイヤー合わせて６回アクションが宣言されると１日目が終了して得点計算がなされる事になるのです。

これを３日間プレイしてその合計得点がもっとも高いプレイヤーが勝利となります。

様々な駒やカード、ボードやメーターがある為、最初は非常にとまどいますが、システム自体は非常に素直で把握しやすいですし、なによりも野外フェスタの雰囲気が非常によく表現されているので、ルールを把握しやすいのが大きな魅力だと思います。

ゲームとしても様々な駆け引きが出来るようになっている為非常に面白いです。

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