1. HOME >
  2. 店長ブログ >
  3. テーブルゲームのある風景「ディスタウファー」

店長ブログ

テーブルゲームのある風景「ディスタウファー」

FxCam_1452598733983
 今日のテーブルゲームのある風景は「ディスタウファー」です。
 ゲームのテーマとしてはヨーロッパの13世紀初頭バルチック海周辺からイタリアシチリアまで支配していたとされる神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世が自国領地を臣下をつれて旅したとされる話に基づいて、プレイヤーは臣下の貴族となり、王が視察する領土に自分の臣下を派遣してその地域の代表としての地位を確立しつつ、領土全土に特使や貴族を派遣して執務室を占有して権力を高めていく事が目的となります。

 ゲームボードは神聖ローマ帝国の6つの代表的な領地を表現した扇型のタイルを円形に組み合わせる仕組みになっていて、この組み合わせがランダムになっており、さらに5ターンでゲームが終わるのですが、ターンの終了毎にポイントの集計があり、その集計先の領土の順番がゲーム開始時にランダムに決定される為、非常にプレイリピートがしやすい仕様になっていると思います。
 
 プレイヤーはゲーム開始時に決定された各ターンで得点計算する領土を確認して(6つの領土のうち5つが各1回づつ選択されます)、その領土ボードにある執務室に自分の特使、または貴族を派遣していきます。

 得点出来るターンに派遣出来れば良いですが、どの順番で領地を得点計算するかは事前にオープンになっている為、現在のターンは捨てて、次のターンに得点計算する領地に自分の特使や貴族を送り込んでおくという作戦が非常に有効です。
 なぜなら各領地には4つ前後程度しか執務室がなく、各執務室には一人の特使か貴族しか入れないからです。
 言ってみれば壮大な椅子取りゲームをしていると言えばイメージしやすいでしょうか?

 各ターンにはたった3アクションしか出来ず、自分の駒を執務室におくりこむか、送り込む為の供廻りの人材の確保かを選択するのですが、これが非常に微妙なバランスで、常に手番が、または供廻りの人数不足が足りない状態になると思います。
 それらの厳しい縛りを軽減する為の特典カードや特殊効果がふんだんにあるので、それを取りに行きたいのですが、わずか3手順ではよほど計算しないと肝心の「執務室に駒を送る」手順が足りなくなってしまいます。

 ゲームの進行は運の要素がほとんどないのですが、最後の勝利点の計算の段階でゲーム開始時に各人に非公開で配布される特殊特典カードの点数比率がちょっと高めに設定されているので、この部分が運の要素のかわり(他のプレイヤーの勝利条件を知るのはほぼ出来ず、それを防ぐ手段がないので途中プレイの戦略性を打ち消すほどの点数を確保される不確定要素があるという意味で)となっていると思います。

 緻密な戦略と細かいリソースの積み重ねという部分と最後の大逆転要素によってエキサイティングな展開を加えた非常に良いゲームだと思います。
 是非プレイしてみて下さい。

コメント
name.. :記憶
e-mail..
url..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):