今日のミニチュアゲームを楽しもうはゲームズワークショップのミニチュアゲーム「エイジ・オブ・シグマー」の対戦です。
エイジ・オブ・シグマーの世界観の基本は剣と魔法と怪物の世界、つまりいわゆるファンタジー世界なわけですが、ちょっと一味違うのは善と悪との最終戦争で邪神率いる悪側が勝利してしまった世界を舞台にしている点です。
それによって邪神に与したすべての生物は邪神の奴隷となり、邪悪なる強制と服従によってすべての自由がなくなり、ただひたすら狂気の奉仕による世界の破壊と荒廃がつづいていたのですが、人間の王が善なる神々の力を借りて、善なる種族達の自由と未来の為に反撃にうってでたという背景ストーリーが展開しています。
こうした物語は随時更新されていて、沢山のライトノベルも発表されており(残念ながら日本語訳されていませんが)、ゲームズワークが出版している雑誌「ホワイトドワーフ(日本語版)」でも毎月様々な物語が展開しています。
興味深く面白いのはこうした物語の展開とともに商品が発表される為に、プレイヤーはゲームを楽しみながら歴史の生き証人にもなっているのが、エイジ・オブ・シグマーの大きな魅力ではないかと思います。
実際に昔から楽しんでいるプレイヤーは善と悪の最終戦争の時代をなまで体験していたり、さらに昔の最終戦争にいたるまでの世界を体験しているプレイヤーだっているのです。
今、エイジ・オブ・シグマーを楽しんでいる皆様は来年には「そういえばこの世界ではこんな事件もあったよね」などと話す事が出来たりして、架空の世界の歴史をともに体験する楽しさがあるわけです。
そうした中で今回の「イドネスディープキン」は昔は「ダークエルフ」と呼ばれた種族達が最終戦争で善の側で戦い、敗れて海の底へとのがれた者達が独自の発展を遂げた姿で、様々な海洋生物が「何故か地上では空を飛んで」戦います(笑)。
いやぁ、個人的にはこの海の軍勢が登場した時には海戦以外でどうプレイするのだろうとおもったのですが、まさか亀や鮫が空を飛んで地上で戦う種族になっていると完全に想像の外でした(笑)。
対する「ビーストオブケイオス」は邪神に忠誠を誓い、その命令を絶対している獣人達の軍団で、ミノタウロスやサイクロプスなど伝説の中で語られていたはずの怪物達の集まりです。
接近戦におけるパワーは無類の攻撃力を誇りますが、ほとんどマッパに近い彼らは防御力が皆無で、守勢にまわった瞬間にびっくりするくらいもろく、あっというまに潰走してしまうなかなかに根性のない集団だったりします(笑)。
エイジ・オブ・シグマーではこうして種族ごとに様々な特徴があって、その種族の数は20種類を優に超えるのですが、それでいてカテゴライズは秩序と混沌と死と破壊の4つの固まりに分類されていて、同じ固まりの中にある種族であればどれだけ混ぜて遊んで良いという極めて自由度が高い形のなっているのも良い点で、自分にとってカッコいいと思うミニチュアモデルを購入して作成する時に、あまりに細かく分類されているとゲームで一緒に使う事が出来なくなったりするのですが、そういった問題がきわめて起き難いです。
4つ固まりはその背景ストーリーによって分けられているので、モデルの雰囲気として似たタイプのものが当然グループになっていて、カッコいいなと思うモデルは普通の人はどこか似た要素をもっているものに対して思う事なので、種族は違っても同じ固まりである事が非常に多いわけです。
この日のプレイについては、エイジ・オブ・シグマーのルールを知りたいというお客様のご予約を頂いて、事前にざっとした流れをご説明させて頂く日があってから、この日にモデルをつかって実際に動かしながらルールの説明と解説をさせて頂きました。
エイジ・オブ・シグマーは非常に直感的なゲームで、ジオラマのような戦場をアニメや映画のようにモデル達が疾駆して激突し、刃を振り上げ、炎をまきちらし、魔力をぶつけあって戦うようすをシンプルなルールによって再現しているので、ルールやシステムによるハメ技や、面倒なルールをしらなかったなら思っていた事が出来なかったという事はほとんどありません。
相手が大群なら狭い道へと誘い込み、獣の集団は全力疾走で射撃部隊に襲いかかり、巨大なモンスターはその腕力にものをいわせて敵を圧倒する。
そうしたイメージ通りの戦いが出来るシステムになっています。
では考えどころがないかというと決してそんな事はありません。
システムが簡素でルールがシンプルであるほど、プレイヤーの感性が問われ、より個人的な戦術が効果的に戦果をあげる結果になる事は、将棋や囲碁がきわめてシンプルなルールによって構成されたゲームである事を考えれば容易に想像する事が出来ると思います。
むしろルールをごてごてつけるほど「勝ち方論」が生まれて、初心者殺しがしやすくなりますし、しってれば勝てる的な結果になりやすくなるので「とにかく勝てばいいんだよ!」って方はその方が良いでしょうが、それが目的ならボードゲームなどのきっちりとしたルールで堂々と勝利を目指せばよいので、雰囲気や物語を楽しむ「余裕」が必要なミニチュアゲームではそぐわないのではないかと個人的には感じてしまいます。
実際昨今、見事なつくりのミニチュアが同梱されているボードゲームがある意味ブームなのかと思うほど登場しているので、そうしたゲームにこそ求めるものがあると思いますので、ミニチュアをペイントしつつ「勝利こそが至高」と思う場合は是非、その方向で堂々と楽しんでほしいと思います(それはそれで実に楽しいのです!)。
【今週末14日のイベントのご案内】
今週末の7月14日の日曜日は「魔王の森・ゲームデイ」を開催致します。
場所はシェトワ白揚文具館二階Aホールでいつも同様ミニチュアゲームとボードゲームの合同イベントです。
時間は13時から20時までで途中の出入りは自由です。
会場費として500円をお願いしておりますが、お車でお越しの場合はシェトワ白揚書籍館の方の駐車場におとめ頂いて駐車券をお持ちくだされば一日無料に出来ます。
「テーブルゲーム倶楽部」と同時開催となりますので、ボードゲームのフリープレイも卓をご用意しており、自由に遊んで頂けます。
当日は「ブラッドレイジ」「ジェンティス」「それはオレの牧場だ!」「ヌースフィヨルド」「商売往来」「ラスベガス・ロイヤル」「ソレニア」「クアックサルバー」「ゲスクラブ」「ラマ」「テキサスショーダウン」「コール・トゥ・アドベンチャー」「パール」「知略悪略」などをお店より持っていきますが、持ち込みももちろん大歓迎です。
また、事前にご連絡頂ければ当店リストのゲームであればよろこんでご用意しますし、ボードゲームをプレイした事のない初心者の方でも、よりプレイしやすいゲームをご案内して丁寧にルールを説明しますのでお気軽に参加して下さい。
ミニチュアゲームはウォーハンマー40000やエイジ・オブ・シグマーのフリープレイが中心で、ウォーハンマー40000は「キルチーム」エイジ・オブ・シグマー「スカーミッシュ」という小規模戦闘をテーマにした基本ルールの発売によって非常に面白いゲームをさらに手軽にプレイ出来るようになりました。
イベントではアーミーの組み方やルールの注意点などの質問も受け付けておりますので、どうぞお気軽にお声掛けして下さい。
また、事前にご予約を頂ければミニチュアのペイントコーナーなどもご用意しますのでお気軽にお申し付け下さい。
もちろん、テレインを配置した戦場をご用意しておりますので自由にプレイして頂けますし、体験プレイも随時受け付けております(体験プレイについては事前にメールやここへの書き込みで十分ですのでご連絡下さい、当日ですとお受け出来ない事があります)。
皆様のご来場をこころからお待ちしております。
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