今日のテーブルゲームのある風景は「リワールド」です。
SFをテーマにして、プレイヤーは移民宇宙船の艦長となって、多くの民を新たなる新天地となる惑星へと開拓、移住する為に奮闘する事になります。
ただ、大規模な移民計画である為、他にも移民宇宙船はいくつも出発する為、自分の船の民をより良い条件で移住させてあげるのは容易な事でありません。
その為にはまず出発前に様々な担当者と交渉して政治力を使い、必要なシャトルやサテライト、テトラポットなどを揃えるとともに、5大企業のそれぞれを誘致する権利をえなければならず、目的の惑星についてからは5つの居住可能エリアでより大きなシェアを確保する事を目的とします。
ゲームとしてはそうした背景にしたがって異なる2つのパートで構成されます。
ゲーム開始時に各プレイヤーは自分の移民宇宙船を示すボードを受け取り、さらに人数に応じた人物カードを手札として配られます。
人物カードは1~5の数字が描いてあります。
そして中央にメインボードを配置して、コロニーのイラストを囲むように所定の位置にユニットタイルをランダムに配置していきます。
ユニットタイルには5大企業のいずれかを示すタイル、農場タイルといった後半パートで陣取りの要素となるものから、5つの居住可能エリアに自分の船の移民達を効果させるテトラポット、得点条件を獲得するサテライト、企業タイルをより素早く配置、または防衛ライン構築のためのシャトルなどがあり、それら全てを袋の中にいれてかきまぜてランダムに取り出してボードに配置します。
各プレイヤーは自分の手番が来たなら、手札の人物カードを所定の位置にプレイして配置する事で、そこに連動しているユニットタイルを1つ獲得出来、プレイした人物カードの数字と同じナンバーの移民宇宙船ボードの側面に配置して並べていく事になります。
ただし、人物カードをプレイする時に、すでに人物カードが配置してある隣の位置にプレイする場合は、すでに配置してある人物カードと同じ数字の人物カードをプレイしなければなりません。
出来ない場合にはどの数字でも良いので2枚を配置しなけれはならないのです。
配置したい場所の左右にすでに人物カードが配置されている場合、その両方の数字と合致するように2枚の人物カードを配置するか、数字が合わないなら2枚で代用しければならないのです(ですので最大4枚ものカードをプレイしなければならない可能性があります)。
こうして獲得したユニットタイルは自分がプレイした人物カードの数字の場所にどんどん並べられていきます。
人物カードの数字は1~5ですので、ボードの左側に描いてある1~5のいずれかの列に並べていく事になり、この並び順については列は当然ですが、列ないの順序も絶対変えてはいけません。
全プレイヤーが手札がなくなる、またはパスをした事で1ラウンドが終わり、各プレイヤーは手札を全て捨て、さらにメインボードに残っていたユニットタイルも全て箱にもどしてしまいます。
そうして再び人物カードは配りなおされて、ユニットタイルも全て所定の場所に配置されて次のラウンドを始める事になり、これを5ラウンド繰り返したなら第一パートが終了します。
続いて第二パートが始まるのですが、今度は各プレイヤーは自分の手番がくる度に、1~5のいずれかの列の「一番外側」のユニットタイルを今度は右側に配置します。
どのユニットタイルを選ぶかは自由ですが、選ばれたユニットタイルは企業タイル、テトラポット、サテライト、シャトルなど決められた動きがありますので、それにのっとって配置が実行されます。
この「一番外側」というのがこのゲームの魅力的な部分で、得点を確保するためにはある程度配置する順番が必要なのですが、第一パートで上手にユニットタイルを必要なナンバーの列に並べていかないと、点数がとれなくなってしまうのです。
しかもある程度の種類をキチンと確保する事で点数は飛躍的にのびますので、あまり無茶な事も出来ません。
いってみれば第二パートは第一パートで獲得配置した自分のタイルを右に配置しなおす答え合わせの側面があるのです。
そして、A~Eまでの5つの居住可能区画に獲得した様々なタイルを配置するのですが、その並べた各列の数がより多い方がゲーム終了時に得点がもらえ、より早い段階でタイルを使い切ったプレイヤーへはボーナス得点が与えられるつくりになっている為、どの列をより重要視して、どの列を早く終わらせるのかといった事も考える事になります。
陣取り要素の部分で得点をとるのであればより多くのユニットタイルを獲得しておけばよいのですが、早くタイルを使い切ることによるボーナスをえるのであればユニットタイルはそれほど多くは取らず、さらに一手番で複数のユニットタイルを移動させる事が出来るユニットタイルをより良い位置に待機させておく必要があるという事になるのです。
パズル要素に陣取り要素が組み合わさっているゲームであるのに、ルールが非常にシンプルでプレイしやすいので、是非チャレンジしてほしい面白いゲームだと思います。
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