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テーブルゲームのある風景「トイバー親子の王国騒動」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「トイバー親子の王国騒動」です。
 ゲームの背景としてはプレイヤーはある王国の有力貴族となって自らの家の胸像を領土にどんどん建てて自分の家の威光を領民に示していきます。
 ただ、胸像を建築するにはそれなりの資材が必要になり、それは当然領民からの税として徴収する事になり、やりすぎれば暴動が起きてしまいます。
 ただ、暴動を起こすのは「もっとも資材をもっていった」プレイヤーに対してでする
 ですので、プレイヤーは徴収する資材の量は「二番目」が最高の結果となり、それを使用して胸像を立ててゆくのです。

 ゲームシステムとしてはまさにアクションゲームで、胸像の材料となる「パン」「大理石」「労働力」がそれぞれ描かれたタイルを伏せてよくまぜて、砂時計をひっくり返すとともにプレイヤー全員が一斉にそれを確認しつつ必要なものは自分の個人ボードの上に伏せて確保します。
 タイルには三種類の資材の絵柄が描いてあるのですが、それぞれ1個から3個まで描かれている内容が違うのです。
 当然「パン3個」が描かれているタイルは「パン1個」が描かれているタイル3枚分の効果がありますので、いかにより多くの効率のよいタイルを見つけ出して確保するかという勝負になります。
 しかもしっかりとルールブックに記述があるのですが、使用して良いのは片手のみで、一度個人ボードに確保したタイルは返す事も時間になるまで自分で確認する事も出来ないルールとなっていますので、あわてて確保したはいいけど何をいくつとったか分からなくなる状態になってしまう事もしばしばです。

 さて、そうした時間になったならば場に残っていたタイルをすべて表返して、領民が必要としている分が残っているか確認します。
 ちゃんと残っていなかった場合にはその資材をもっとも多くもっていったプレイヤーのタイルは1枚を残して全て没収されてしまうのです!
 
 その処理が終わったあとに各プレイヤーは手番に従って胸像をメインボードに配置してゆくのですが、この時に自分が建築した胸像の縦横のいずれかのマス目にしか建築出来ないというルールもあるため、ちょっとした陣取りの要素も入っているのです。
 同じマス目に胸像は建てられない為、うかうかしていると他のプレイヤーにマス目を埋められて、自分の胸像を建てる場所がなくなってしまう、なんて事もあるのでよくよくボードを見てプレイしてゆく必要があります(もちろん資材がなければ話にならないのですが・・・)。

 全員で一斉にタイルをめくるアクション要素がはいったパーティゲームでありながら、しっかりと陣取り要素を混ぜてあり、なかなかどうして甘くみていると痛い目をみてしまいます。
 とはいえ、みんなでワイワイしながらプレイする楽しいゲームでもりあがりますので、是非プレイしてみて下さい。
 蛇足ですがタイトルにあるトレバー親子というのはこのゲームのデザイナーの事で、有名な「カタン」をつくったトアバー氏がその息子さんと共同作成したゲームなので「トイバー親子」となっています。

 「魔王の森&テーブルゲーム倶楽部」は四日市の商店街アーケード街の中、三番街でボードゲームカフェとして子供から大人まで誰もがテーブルゲームを楽しんで頂ける場所として営業しております。
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