国産ボードゲームとして海外でのゲーム賞の候補にあがった数少ない作品です。
国内ではボードゲームはかなりマイナーというか市場規模として非常に小さく、子供の遊び程度という認識をされるケースもありますが、海外では市場規模も大きく子供はもちろんの事、大人同士が集まって楽しむ趣味の一つとして楽しまれています。
実際の所囲碁や将棋はカテゴリーとしてはテーブルゲームな訳ですから、ある意味当たり前と言えば当たり前です。
こうしたアナログゲーム、または非電源ゲームと言われるものはトレーディングカードゲームのせいでひどくお金のかかる、お金をかけ「続けな」ければならない(勝つためにはどう言い訳しても一定以上のまとまったお金が必要なのは確かです)という悪い面が強調される事もあるのですが、ボードゲームは(本来はTCGもそうだったのですが)思考や記憶や感性、さらに相手とのコミュニケーション(実際「読み」だって一つのコミュ力です)が必要ですし、運の要素もかかわってくる知的ゲームだったりします。
もちろんどの要素を強調しているかになってそのテーブルゲームの方向性は変化します。
運の要素を大きくして、年齢差を感じさせずに大人も子供楽しめるようにするのか、思考の部分を強調して知力を尽くしてプレイするのか(囲碁や将棋などはこれに該当するはずです)、またはコミュニケーションや会話の部分を強調して落語や大喜利のような形で楽しむ事を目的とするのか。
一口にテーブルゲームと言っても無数の方向性があると思います。
今回の「街コロ」は比較的運の要素を強めにしたダイスを振るゲームなのですが、ダイスの出目(期待値と呼ばれるもの)をある程度考慮したり、感性(今回はこの出目に寄りそうだ)などが織り交ざってなかなか盛り上がれるように見事にバランスがとれています。
出にくい出目ほど効果は大きいのですが、毎手番一回しかダイスが振れない上、対戦相手が振った出目によっても効果が発生するものもあり、どの方向性でゴールを求めていくのかの思考が求められます。
それでいてダイスというランダム要素である事はかわりないので、ただ確率通りに物事がすすむ訳もなく、そこにドラマや笑いが生まれるようになっているので、楽しさもひとしおになれると思います。
短時間でワイワイと盛り上がれる上に、「もう一回やろう!」と言いたくなる内容になっていまので、是非プレイしてみてほしいゲームです。
「魔王の森&テーブルゲーム倶楽部」は四日市の商店街アーケード街の中、三番街でボードゲームカフェとして子供から大人まで誰もがテーブルゲームを楽しんで頂ける場所として営業しております。
お一人様一日500円で、店内にある300タイトル以上のボードゲームをどれでも好きなだけ遊んで頂けます。
ボードゲームに興味はあるけどプレイした事がない方でも、店員が丁寧にどのゲームでもルールや遊び方を説明しますし、グループでこられた場合には遊んでみたいゲームの雰囲気やニュアンスを言って頂ければ、どのゲームを遊んでみれば良いかといった相談も喜んでお受けいたしております。
もちろん、ご自身のボードゲームを持ち込んで頂いてプレイするのも大歓迎です。
お一人でもグループでも、是非お気軽にボードゲームを楽しんでいってください!
※ボードゲームについてはあくまでボードゲームカフェとして営業しておりますので、魔王の森ではミニチュアゲーム以外の販売はしておりません、ご了承下さい。
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