今日のテーブルゲームは小説からスタートしてXBoxやプレステなどのソフトにもなっている所謂洋ゲータイトル「ウィッチャー」がボードゲームになった作品です。
最初にルールを読んでさわりをプレイした時には、対戦ゲームであるはずなのに非常にあわあわとした淡白なゲームだなという印象だったのですが、先日しっかり時間をつくって、最後までがっつりと遊んでみた所かなり印象が変わりました。
この「ウィッチャー」は原作の部隊となっている広大な世界を旅して、国々を巡り、その政治的衝突や人々の不安を解決する何でも屋としての生き方を体験し、それをTRPGのように楽しむゲームなんだと思います。
それに気付いて楽しみの焦点をそこにもっていくと、街をなんども巡り、途中途中での小さな事件を解決しながら自分を鍛えて、時には他の登場人物と手を組み、時には敵対しながら「ウィッチャー」の世界の住人として生きていくロールプレイを楽しむ為のギミックがあちこちにちりばめられていて、非常に楽しくなってきます。
世界の破滅に一致団結して立ち向かうわけでも、自分の富と名誉、または好きな事をする為に他人とのつながりを否定するわけでもなく、何気ない日常や、その世界を生きている人々と関りながら力ある自分を自覚して旅をしていく、まさにTRPGの醍醐味そのものが味わえると思います。
登場人物は4人いて、ルールブックにも4人の人とりなりが丁寧に書いてありますし、世界についてや政治、情勢などについての記述もありますので、まずは読んでからゲームをするとより一層楽しめます。
イベントカードについてもただ判定を求めるのではなく、その背景設定や、任務成功時の人々の反応や結果などが丁寧に書き込まれていて、各キャラクターに成りきって楽しむ事が出来るように配慮されています。
逆にいうと、ひたすら勝敗というゲームの一部分のみを拾い上げて楽しみたい人には向かないゲームで、参加者全員とゲームという娯楽を楽しみたい、ファンタジーの世界を旅する楽しみを味わいたい方には最高のゲームだと思います。
参加しているプレイヤーが3つの任務を達成したらゲームが終了するのですが、短いと思ってはいけません。
二人でプレイしてどちらかが3つの任務を達成するのに2時間半かかりました(笑)。
そして、任務カードはなんと約50枚くらいあるのです。
ちょっとやそっとの回数プレイした程度では全部の任務カードを見る事すら出来ないというやりこみ要素が用意されています。
これを聞いてワクワクしたか、うんざりしたかでこのゲームの評価は真逆になるのではないでしょうか。
私としては是非とも、時間がゆるせばすぐにでもまたやりたいくらい面白く楽しいゲームでした。
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