今日のテーブルゲームのある風景は「エルドラドを探して」です。
プレイヤーは探検家チームのリーダーとなって、様々な人材を雇い、または道具をそろえて黄金境(エルドラド)を目指して深いジャングルを踏破してゆくことを目的とします。
設定としてはエルドラドまでの正確な地図は手元にあるという形で、ルートを探すといった要素はないのですが、他のプレイヤー達よりも先んじてたどりつかなくてはならないので、一種のレースゲーム的な内容となっています。
この「エルドラドを探して」なのですが、日本語版として流通しているのはリメイク作品です。
リメイク作品の日本語版が流通している事自体はさほど珍しい事出来ないのですが、このゲームの初版が発売されてから2年ほどしかたっていないとなると、かなり珍しいと言わざる得ないと思います。
初版とは箱の絵もちがいますし、カードの絵も違います。
内容は完全に同じもので、マップとうについても何もちがいはありません。
ではなぜ早々にリメイク版が発売されたかというと、初版の「エルドラドを探して」を発売したメーカーさんが多言語化についてあまり積極的とはいえないメーカーさんだそうでして、このゲームのデザイナーさんがたくさんの国(この中には当然日本も入っています)で自分の作品である「エルドラドを探して」を遊んでほしくて、交渉した結果ものわかれとなり、結果として他のメーカーで再発売という形となり、その際版権の関係などで初版の絵が使えなかったので違うイラストレイターに書き直してもらって発売という流れになったのだそうです。
そう聞くとやはり日本人の私としては、日本でも発売する為に尽力してくれたデザイナーさんの男気をかって購入しなくてはと思ってしまいます。
一応英語版はすでに発売されている拡張セットとともに店にあるのですが、日本語版を購入した次第です。
こういう話に弱いんですよ、私(苦笑)。
たくさんの方に楽しんでほしくて、従来の形を押し通そうとするよりも、新しい形を柔軟に受け入れて、活かして、より多くの方が遊びやすいように提供する努力をするのって素敵だと思うんです。
そのあたりは当店であつかっている「ウォーハンマー」などでも、新しく取りいれている新規ユーザーさんがプレイしやすく、プレイヤーさんの戦術面での発想をダイレクトに発揮しやすいルールを強く推奨したりといった形でも実践してますし、ボードゲームでも、出来るだけ新しい方が遊びやすいように、説明の時になどよくある「ボートゲーム用語」を出来るだけ使わないようにしたり、不必要に定石的なものを押し付けたりしないように心掛けたり(遊びやすいように説明する事はありますが、それにこだわる必要はない旨を出来るだけ言い添えるようにしています)しています。
従来の形をないがしろにするつもりは毛頭ありませんが、やはり、より多くの方に楽しんでいただける努力をしたいですし、デザイナーやメーカーがその努力をするなら精一杯それを推奨したいと思っています。
さて、ちょっと話がそれてしまいましたが、肝心の「エルドラドを探して」のゲーム内容についてですが、プレイヤーは最初にまったく同じ内容のカードによる専用の山札をわたされて、自分専用の山札からカードを引く形でゲームを進行してゆく事になります。
自分の手番がきたなら、手札から森を進むカード、河を進むカード、村を進むカードなどをプレイして、そのプレイしたカード毎にボード上のマス目を自分の駒を進ませる形でゲームは展開してゆきます。
ここでゲームの根幹ともなるのが、カードを前進に使わないのであれば、新しいより効果の高いカードを市場として用意されているカード郡の中から購入して追加できるという点です。
ボードゲーム用語で「デッキ構築」と呼ばれるタイプで、獲得したカードは自分の捨て札に一度置かれる事になりますが、自分専用の山札を引ききってしまったなら、自分の捨て札のカードをすべてとって切りなおして、自分の山札に再びするという手順がとられます。
これによって獲得したカードは山札の中に入るので、どのタイミングかは不明ですが、いつかは引いてくる事になるわけです。
そしてこのゲームでは目的はボード上のマス目を前進して、ゴールであるエルドラドを示すマスに入る事ですので、全身しないでカードを市場から獲得するのはそれなりにリスクがともないます。
かといって初期に渡されたカードだけではマス目を一気に進むほどの加速力は望めません。
新しいカードの獲得か、現状のカード郡での踏破か、つねにその選択肢に悩まされるわけです。
ボードゲームをほとんどプレイした経験がない方でも、ゴールを目指すという目的がはっきりしている分ゲームはプレイしやすく、それでいてどのタイミングでどこまでカードを獲得するのがより早くゴール出来るのか?という部分が悩ましいゲームですし、コースとなるゲームボードも毎回形を変える事が出来るので正解というのがないように工夫されています。
非常に遊びやいよいゲームですので、是非一度プレイしてみてほしいと思います。
「魔王の森&テーブルゲーム倶楽部」は四日市の商店街アーケード街の中、三番街で「お洒落しないで普段着で気軽に利用出来るボードゲームサロン」をテーマに、子供から大人まで誰もがボードゲームを楽しんで頂ける場所として営業しております。
料金は3時間500円で、以後1時間毎に+100円(ただし800円上限で、それ以上はかかりません)で店内にある約1000タイトル以上のボードゲームをどれでも好きなだけ遊んで頂けます(たまに質問されるのですが、それ以外の追加料金等は一切ありません。より多くの方がボードゲームに親しんで頂けるように価格を安く設定させて頂いております)。
ボードゲームに興味はあるけどプレイした事がないという方でも、店員が丁寧にどのゲームでもルールや遊び方を説明しますし、グループでこられた場合などでも遊んでみたいゲームの雰囲気やニュアンスを言って頂ければ、プレイ人数や時間などに応じてゲームを紹介、ご案内させて頂きますし、そういった相談も喜んでお受けいたしております。
もちろん、ご自身のボードゲームを持ち込んで頂いてプレイするのも大歓迎です。
お一人でもグループでも、是非お気軽にボードゲームを楽しんでいってください!
※ボードゲームについてはあくまでプレイ空間として営業しておりますのでボードゲームの販売はしておりません、販売についてはミニチュアゲームのみとなっておりますので、どうぞご了承下さい。
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