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テーブルゲームのある風景「ポンジスキーム」

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 今日のテーブルゲームのある風景は「ポンジスキーム」です。
 プレイヤーは詐欺の元締めとなって運転資金をやりくりしてゆき、他の元締めが破産した時にどれだけ商品をもっているかを競うといったなかなか味のある背景設定です。
 システムとしてはまさに実際にある詐欺の手口を見事にゲームシステムに反映させている非常にシンプルなルールで、場には9枚の資金カードがならべられていて、毎ターン各プレイヤーはそこから一枚づつ獲得してゆきます。
 獲得する際には四種類ある商品タイルから一枚を選らんで獲得しなければならず、同じ商品タイルはこの時に4枚目を獲得してはいけません(逆に言えば四種類全てを3枚以上獲得していた場合資金カードは獲得出来ません)。
 資金カードはいってみればプレイヤーに出資してくれているお客様で、資金カードを獲得すると同時にそこの上段に書かれているお金をなんの代償もなしに獲得出来ます。
 ただし、プレイヤーの手元には六角形のボードがあり、資金カードに書いてある数字の場所にそのカードを配置します。
 すべてのプレイヤーが資金カードを獲得したらターンプレイヤーから他のプレイヤー一人を対象として、秘密の取引を行います。
 これは欲しい商品タイルを指定し、妥当だと思われる(あくまでプレイヤーの思惑なので適正金額は存在しません)金額を専用ケースにいれて他のプレイヤーに分からないようにして対象のプレイヤーに渡します。
 渡されたプレイヤーはその金額をうけとって商品タイルを手番プレイヤーに渡すか、または渡された金額と同額のお金をケースに入れて(つまりケースの中身はもとの金額の倍額になっている事になります)、手番プレイヤーにかえしつつ手番プレイヤーから指定されていた商品タイルを引き取ります。
 この行為をターンプレイヤーから順番に一回づづ行います(パスも出来ます)。
 これが終わったならば最後に手元の六角形のボードを時計回りに一段階だけ回します。
 これによって矢印が描いてある辺にすでに置いてあった資金カードがきたのなら、その資金カードの下段に書かれている資金を支払わなければなりません。
 これは出資者に配当金を支払っているわけです。
 それはつまりどういう事かといえば、支払いをすませた後その資金カードは廃棄されるのではなく、その資金カードに書かれていた番号の自分の六角形ボードの場所に再び配置されるのです。 
 勘違いしてはいけはないのは資金カードはあくまで出資者を示しているので、借金しているわけではないので、配当金を払ったからといって出資者がいなくなるわけではないのです。
 つまり支払いはどんどん増えていくわけで、それをなんとかする為に再び資金カードを獲得、つまり出資者を募るという悪循環を見事にゲームシステムに落とし込んでいるわけです。
 こうして支払いを済ませたときにどのプレイヤーも資金をショートさせていなければ次のターンとなって、ターンプレイヤーが時計周りに移動して次のターンをスタートする事になります。
 資金カードには赤い背景のカードもあり、そのカードは上段の金額に比べて下段の金額があまりに大きいものが多く、大抵は誰もひきとりたがりません。
 でも、そのまま中央ボードに置いておくと四枚目が並んだ段階で「市場の暴落」が起きて、全てのプレイヤーは支払いステップに置いて六角形ボードを二段階回さなければならず、その二つの辺に資金カードがあったのなら両方を合計して支払わなければならないというルールも見事に不安定な資金調達市場を表現しています。
 システムの根幹部分が参加プレイヤーの思惑にほとんど全て委ねられているので、勝ち方などというものはなく、プレイヤー感の思惑にいかに乗るかといったある意味プレイヤー本人の技量のみが問われるゲームになっていると思います。
 それだけにシステムに慣れたプレイヤーが強いなどという事はなく、プレイヤーである人間の上手さが求められる為にプレイ回数によって上手くなるといった事も少なく、ボードゲームの初心者であってもベテランであってもある意味公平にプレイをする事が出来る素晴らしいゲームです。
 非常に味のあるゲームでシステムも簡単な事から誰でもゲームは出来ると思いますので、是非プレイしてみて欲しいと思います。
 不思議なプレイ感でとても盛り上がると思います。

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