今日のテーブルゲームのある風景は「アトランティス」です。
沈み行く都市アトランティスからプレイヤーは脱出していくイメージのゲームのようで、スタートポイントとゴールポイントの都市タイルの間を約50枚の7種類の図柄のいずれかと1~7の数字が描かれている四角いタイルを並べて一本道をつくります(一本道であれば良いのでどこで曲がっていてもよくて、案外場所をとりません)。
そしてプレイヤーは自分の駒を3個受け取って全てスタートポイントに配置し、毎手版ごとに自分の駒のうち1つを選んで手札からカードを1枚プレイして、自分の現在地からゴール方向で、一番近い位置にあるプレイしたカードと同じ図柄の四角いタイルの上に移動し、その後1枚カードを引く、という手順を繰り返していきます。
この時大事なのは移動先のタイルにすでにプレイヤー駒(自分の駒であっても)が存在している場合、続けて二枚目のカードをプレイしてさらに先に進まなければならないというルールがある点です。
このルールは、手札をどう使っても他のプレイヤー駒と同じタイルの上でしか止まれない場合は手札を全て公開して本当に無理なことを示し、カード二枚引いて手番は強制終了されてしまうのですが、そういったマイナスの面よりも、このルールを利用してわざと他のプレイヤー駒と同じタイルの上にとまるようにカードをプレイして、二枚目のカードをプレイする事で、他のプレイヤー駒を踏み台にしたかのように大幅に距離を稼げるという戦略上の重要なオプションとなるルールだといえます。
さらに、駒が置かれたタイルのすぐ隣のスタートポイント側のタイルはそのプレイヤーが獲得していき、そこに描かれている数字が最後に勝利点となっていきます。
こうすると当然タイルで一本道が作られている訳ですから道が途切れてしまいます。
そこは最初のテーマ通り、海タイルである青いタイルを置いて陸地がなくなってしまった事をしめし、以後そこをわたる場合には海タイルの両側のタイルの数字をくらべて、数字の小さい方だけのポイントを支払わなくてはなりません。
ちなみに支払いに当てられるのは今までに獲得してきたタイルを捨てればそのタイル数字、さらに手札1枚を捨てる事で1ポイントの支払いとなる為、移動に利用する手札は出来れば捨てたくないのですが、タイル数字を支払いにあてるとおつりが返却されないため、勝利点になる事を考えると出来る限りぴったりで払いたいというジレンマが発生します。
文章にすると長々となってしまうのですが、プレイすると一巡するだけですぐに感覚的に覚えてしまえる優秀さで、それでいながらどの手札をプレイして先にいくのかの計画を立てて、先に行けばタイルを獲得する事で海を作り出して後続のプレイヤーに支払いを強制させれるものの、中途半端に先行すると後続に踏み台にされてしまうという矛盾が発生します。
本当に良く出来たゲームで、プレイ時間もせいぜい30分程度と手ごろです。
プレイヤー同士の駆け引きも大いに楽しめる非常におすすめのゲームです。
ただ、このゲームは実はお客様が購入したけど三人以上でプレイしたいからと持ち込んでくださったものだったりしますので、店でも是非揃えておきたいと思っているくらい面白いゲームでした。
「魔王の森・テーブルゲーム倶楽部」ではこうしたお持込みでのゲームも大歓迎ですし、その場でルールブックをみんなで読みながらのプレイも大歓迎です。
是非みんなで楽しくプレイしていただければと思います。
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