
今日のテーブルゲームのある風景は「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」です。
スモールワールドは随分依然からあるボードゲームで、拡張セットも多数でていて、にまだに人気のタイトルなのですが、そのスモールワールドとオンラインゲームで、映画にもなっているウォークラフトのコラボ作品がこの「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」です。
各プレイヤーはウォークラフトの世界の覇者となるべく、様々な種族をつかって土地を侵略し、他の種族を押しのけて、出来るだけ領土を拡大してゆきます。
いわゆる陣取りゲームなのですが、じっくり自分の領土を守ってというタイプのものではなく、自分の手番に最大効率での侵攻を考えるもので、毎手番ボード上のあらゆる場所で土地をとったりとられたりが頻繁に発生するのが特徴的なゲームです。
陣取りゲームというと長期的な戦略を練って、じっくりと侵攻し、一度自分の領土にした土地をいかに守り抜くかにも神経をつかうのが一般的ですが、このスモールワールドでは攻撃(侵攻)に極振りのシステムで、正直に言ってゲーム開始時に獲得した自分の領土をゲーム終了まで守り切るのはほとんど不可能ですし、かりに守り切ったところで大して価値ある行為とならないシステムになっています。
むしろ、どんどん新しい領土へと侵攻していった方が得点がとれるようになっているため、他のプレイヤーの領土への侵攻が心理的にかなり楽に選択できるようになっています。
ゲームとしては戦場となるメインボードをひろげて、そこに規定のルールにしたがって既存の部族タイル、秘宝タイル、伝説の土地や特殊地形タイルなどをゲームボード上に配置します。
そして、種族タイルと能力タイルを別々によりまぜて、それらを1セットになるように組み合わせて規定の個数の組み合わせをつくりあげ、各プレイヤーはその組み合わせの中から1つを選んで自分の最初の担当部族にしたらゲーム開始です。
プレイヤーは自分のターンになったなら、担当部族の部族タイルをすでにボード上に配置してある自分の部族の隣のマスへと侵攻し、規定のルールにしたがって必要な数の部族チップを支払いながら次のマスへとどんどん自分の領土を広げます。
そして限界まで広げたなら、自分の領土となったマス1つ毎に点数を獲得して手番が終わります。
これを繰り返していって、規定のターン数が終わった時に最も得点を得ていたプレイヤーの勝利となります。
領土マスを出来るだけ多く持って手番を終える事が得点を得る方法となるので、無理して自分のリヨウトマスを死守するより、獲りやすそうな土地を食らっていったほうが遥かに点数をかせげる事になるわけです。
さらに、種族タイルとセットになっている特殊効果タイルによって得点を追加で得ることも出来ます。
自分の手番のときに種族が十分な数がない場合には、次の新しい種族を選択して、それまで使用していた種族は衰退期に入ったとする面白いシステムも特徴的で、これを利用して、活力のある種族の勢いというものを表現しているのは素晴らしいと思います。
一時的とはいえ、このルールを使用すれば2種族分の種族タイルを駆使して得点がとれるため、非常に強い一手になります。
将棋やチェスをしている時に自分だけ相手の駒の2倍の数の駒を使用出来る上に常に2手番連続でプレイ出来るとしたら圧倒的な有利を得られるでしょう?
ただ、これにも欠点があって、自分の1手番を丸々パスしなければならないのです。
ですので、ゲーム終了までの10手番くらいの間で、何回種族の追加を行うかをよく考える必要があります。
いずれにせよ、領土をまもって閉じこもっているよりも、手なりの最大効率を考えてどんどん攻めた方が良いゲームなので、取って取られて派手に遊ぶのが楽しいオススメのゲームです。
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