今日のテーブルゲームのある風景は「イーオンズエンド」です。
プレイヤーはファンタジー世界の魔術師となって、荒廃しきり追い詰められた人類のわずかにのこった生存圏を守る為に魔物と戦うといった、かなりダークファンタジーな世界感をもっているいわゆる協力ゲームです。
各プレイヤーは自分の分身となるキャラクターを選択して、そのキャラクターごとに決められている山札と初期手札をもってゲームをはじめ、敵である魔物を打ち倒す(ライフを「０」にする)か、魔物の攻撃をしのぎきる(魔物も山札をもっており、その山札を使いきらせる)かをする事に成功したなら見事クリアということになります。
プレイヤー側は全滅するか、自分達の生活圏であるホームを破壊されたなら敗北となります。
ゲームとしてはいわゆるデッキ構築型とよばれるもので、初期デッキに対してゲーム中様々なカードを魔力を払って購入することで山札を強化してゆきます。
購入されたカードはそのプレイヤーの捨て札置き場に置かれ、山札がなくなったなら捨て札をすべて山札としてプレイする為、購入されたカードはそのプレイヤーの手札へと循環されるるのは多くのデッキ構築型と呼ばれるゲームと同様ですが、この「イーオンズエンド」の最大の特徴としては、捨て札のカードを山札にするときに、「いっさいシャッフルしない事」になっている点です。
手札にあるカードをどの順番で使用して、どのタイミングでカードを購入するかに気を配り、将来の自分が引いてくるカードの順番をコントロールできるのです。
とはいえ、そこまで厳密に覚えなくてもゲームは十分楽しいですし、デッキ構築の段階で各プレイヤーが互いのデッキ構築の方向性、つまり攻撃を主体にするのか、他のプレイヤーをサポートしてゆくのか、防御力をのばすのか、それらをバランスよくするのかを相談したり雰囲気をさっしたりしつつプレイしてゆき、敵の攻撃を時には封じて、時には攻撃で押しつぶすことでかわしてゆくのは本当に面白いです。
現在のデッキ構築型といわれるゲームの中で個人的他の追随をゆるさないレベルでトップの楽しさです。
協力ゲームとしての楽しさだけでなく、切りまぜないルールによってデッキ構築の精度や楽しさが際立ってますし、敵モンスターとのバランスもかなり良くて、慣れてない時からなれてきた時の見えるものが如実に違ってきます。
プレイヤーごとにクリアのアプローチは違うものになりますし、そうした多様性が許されているバランスも、つまり正解や無駄な定石がないのは本当にゲームを面白くしていると思います。
是非プレイしてほしいゲームです。
それにしても去年の後半から「マッシブダークネス」「クトゥルフ：死もまた死すべし」「ファイナルアワー」「グルームヘイヴン」「ゾンビサイド：グリーンボード」そしてこのイーオンズエンドと、日本語版として発売された協力ゲームの面白さが際立っているように感じられてなりません。
もうどれをプレイしてもすっごく楽しくて、どれも何度もやりたくなる楽しさかつ、どれも方向性がしっかり違うものになっているのが素晴らしく面白いです。
協力ゲーム好きには至福の期間なのではないかと思います。
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