今日のテーブルゲームのある風景は「ニューフロンティア」です。
テーマはＳＦとなっていて、プレイヤーは新たな惑星や星系を開拓する為に銀河を飛び回り、自分にとってのより良い地域を発展させてゆこうとしている者達で、軍事国家をつくりだすのか、通商連合なのか、または帝国に対抗する勢力なのか、それはプレイヤーの自由となっています。
ゲームとしては個人ボードがそれぞれ渡されて、メインボードにはゲーム中のボーナスとなるいくつものテクノロジータイルが配置されるとともに、ゲームの勝利点に大きく影響する大型タイルも並べられます。
これらのタイルはお金で購入できるもので、購入したなら自分の個人ボードに配置します。
そして、命令タイルを並べてゲーム開始となります。
ゲームが開始されて手番になったならば、場にならべてある命令タイルのうち、まだ選ばれていないものを1つ選んで自分の色のマーカーを置きます。
逆に言えばマーカーが置いてあればすでに他のプレイヤーが選んでいるので選べない事になります。
命令には「次のラウンドのスタートプレイヤーになる」「２金を得る」「新たな惑星を探す」「惑星に入植する」「テクノロジータイルを買う」「交易をする」など様々な種類があるのですが、手番プレイヤーがどれかを選んだ場合、時計まわりに他のプレイヤーもその命令タイルに基づいた行動が出来てしまうのです。
もちろん選んだプレイヤーが少しだけ得をするようにはなっているのですが、それでも基本的な部分は全員が出来る事になる事実は変わりません（「スタートプレイヤーになる」「２金を得る」など選んだ本人のみしか行動しないものもあります）。
ですので自分だけ得するという結果はなかなか起こしにくくなっていて、他のプレイヤーも少しだけ得をするけれども非常にささやかなもので、選んだ自分が大きな利益を得られる命令タイルはないものかと考えるわけです。
特に「新たな惑星をさがす」行為では袋に入っている惑星タイル（これが得点に繋がります）で、人数+１枚公開して、手番プレイヤーから１枚づつ獲得してゆくので、本当に勝ちが乏しく感じます。
また「テクノロジータイルを買う」についても手番プレイヤーから１枚づつ購入してゆくという内容です。
ただ、例えばこの「テクノロジータイルを買う」ついては、他のプレイヤーがお金が少ない時を上手く狙えば、自分だけが購入できるチャンスがあるかもしれません。
このゲームではこうした他のプレイヤーとの僅かな差異をみつけて出来ればひろげてゆくスタイルでゲームが進行します。
テクノロジータイルは全てみえていますし、惑星タイルもどんどん袋から出される事がおおいので、かなり自分の思っている事が実現させやすいゲームといえますが、命令タイルの選択こそがこのゲームを一番面白くして、一番難しくしている部分といえると思います。
ゲームは誰かがテクノロジータイルを１１マス埋めてしまう事と他にもいくつかあるのですが、これが一番良く起きるケースだと思います。
そうしたなら惑星タイルとテクノロジータイルに描いてある得点を計算して、途中での得点を加算して最も大きかったプレイヤーが勝利となります。
見た目に反してプレイ時間が短く、一度プレイするとコツがわかるので「もう一回やろう」となるタイプのゲームです。
他のプレイヤーとの選択肢の奪い合いというなかなか刺激的なゲームがプレイしたい方はおすすめですので是非プレイしてみてほしい良いゲームです。
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