今日のテーブルゲームのある風景は「ハギス」です。
いわゆるカードゲームで、トランプとはちょっとちがったカードの種類で専用のルールでゲームを楽しむ事が出来るタイプのものです。
そして、基本的には３人限定（一応２人でもプレイは出来ます）というかなり限定的なな人数でプレイするゲームです。
カードは２～１０までで、全部で５種類のマーク（トランプでいえばスペード、ダイヤ、ハート、クラブの４種類ですので、１種類多い事になります）で構成されています。
この４５枚のカードを各プレイヤーに１４枚づつ配り、残った３枚を勝者の報酬として横にのけておきます。
さらに各プレイヤーは３枚づつフェイスカードと呼ばれる、トランプでいうジャック、クィーン、キングによく似たカードを各１枚づつ手元に置いておきます。
この３枚は裏表が同じ絵札になっているので、手札に持ってもあまり意味はありません。
この３枚も手札として合計１７枚の手札でゲームは開始されます。
この「ハギス」では手札を配ってその内容を確認してから、各プレイヤーは場に０点か１５点か３０点を提示します。
そしてそれらの合計が、その回のプレイで最初に手札をなくしたプレイヤー、つまり勝者に与えられます。
ゲームが始まったなら、スタートプレイヤーから１枚から複数枚までカードを表にしてプレイします。
複数枚プレイする場合には同じマークで連番であるか、同じ数字である場合にのみ複数枚プレイ出来ます。
そして、時計回りに次のプレイヤーは同じ条件（枚数や連番か、同じ数字かなど）でかつより大きな数字ならばプレイする事が出来ます。
出来ない場合、または作戦上プレイしたくない場合はパスを宣言して、２人連続でパスが続いたなら最後にカードをプレイしたプレイヤーがそれまでプレイされたカードを全て獲得して手元に置き、次のスタートプレイヤーとなります。
より大きな数字でないとプレイ出来ないのですから、おのずと「１０」をプレイしたのならそのプレイヤーが勝利するわけですが、そこでフェイスカードなどが役に立ちます。
フェイスカードは普段は他のカードとセットでプレイする事で、ゲームで使用されているいかなる数字でもマークでも宣言する事が出来ます。
または２枚、または３枚セットでフェイスカードのみをプレイしたなら「ボム」と呼ばれる特殊な場となり、本来の「同じ枚数でプレイ」のルールは無視されて、ボムの役順の勝負になってしまうのです。
その上ボムで勝利した場合、次のスタートプレイヤーにはなれますが、本来獲得出来るはずであったプレイされたカードの束は勝利した者は受け取れず、残りの２人のいずれか勝ったプレイヤーが選択したプレイヤーに渡さなければなりません。
フェイスカードは１枚での得点が高い為、全員がボムをプレイした場合、ゲーム開始時に提示した勝者のポイントの報酬よりも高い得点を得られる可能性すらありえるので、この応酬はなかなか悩んでしまう所です。
フレイするカードのルールを決定できるスタートプレイヤーの権利が欲しいがためだけにボムを仕掛けるなどといった形で普通にプレイされます。
誰かの手札がなくなったなら、残り二人の手札の枚数で多い方の枚数×５点、最後に持っていた他のプレイヤーの手札の得点、ハギスの得点、場に提示した額の全員の合計値の三分の二むなどがそのプレイヤーに入り、２位が三分の一貰えるシステムになっています。
３人でプレイする場合、是非プレイみてほしいゲームです。
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