
起用のテーブルゲームのある風景は「ヴィティカルチャー・トスカーナ拡張入り」です。
「ヴィティカルチャー」は日本語版として「ワイナリーの四季」というタイトルで発売されていて、多数のカードを利用してゲームを進めるので日本語版の方が圧倒的にプレイしやすいと思います。
ゲームとしてはプレイヤーはワイン作りの責任者となってブドウを育て、それを収穫して発酵させて、さらにワインをワインセラーで管理して注文にあわせて出荷する事で得点を得てゆきます。
基本ルールである「ヴィティカルチャー(ワイナリーの四季)」でも十分に面白いのですが、拡張セットの「トスカーナ」を導入するとプレイの幅が一気に広がって本当に楽しいゲームとなります。
ゲームの内容としてはプレイヤーは自分のワイナリーである個人ボードを持ち、従業員である駒を3つ持ってスタートします。
そして手番ごとに1つの駒をメインボードにある様々なアクションマスに配置する事でアクションを実行してゆく事になります。
ブドウの苗を得たり、ブドウ棚やサイロ、テイスティングルームやなによりもワインセラーを作ったり、ブドウを植える、注文書をとってくる、ブドウの収穫からワインの作成まで本当に様々なアクションマスがあるのですが、「ワインをつくる」というテーマに対して感覚的に非常にマッチしている内容ばかりですのでプレイのしやすがとにかく秀逸です。
ゲームのシステム上抽象的になってしまうケースもあるのは仕方ないと思うのですが、この「ヴィティカルチャー」はそれを具体的に想像出来るアクションとして見事に表現している上にそれらが無理なく連続した流れになっているので、ゲームになれていない方でもごく自然にアクションの選択が出来る形となっています。
個人的にはこの点がこのゲームの最大の魅力だと思います。
初心者にとってこの手の「どのアクションでも選んで良いのだよ」というゲームはどこが効率が良いかなどという事の前に、ゲームの全体像としてどういう流れで進んでゆくのかを把握するのが本当に難しく、説明する上でも力を入れる部分なのですが、このゲームはその点をとてもスムースにしているのです。
トスカーナ拡張をいれると実はこのメインボードがまるまる変更されて、アクションマスは増加するのですが、それでもこの基本的なながれはきっちり守られています。
ですので初心者の方でも「ワインを作るゲームなんだ」と説明するだけで全体的な流れを感覚的に把握出来て、ゲームそのものを安心して楽しむ事が出来ると思います。
とはいえ、ゲームの勝利にいたる道はけっして簡単ではありません。
各アクションマスでは3人プレイでは2駒まで、4人プレイでは3駒までと置ける駒数が決まっていて、しかも同じ人が同じアクションマスを複数回利用できる為、早いもの勝ちとなり、どの順番でどのアクションマスに自分の駒を配置するのかを悩む事になります。
さらにカード効果により特殊な状況をつくりだす事が出来、単純に見たままの効率を求めるだけではダメで、カード効果による寄れも考慮しながらゲームを進める必要がある訳です。
もちろんカードによる寄れを「運ゲーだ」と言うのであれば、カードの効果を自分は利用せず、最善最短ルートを構築する自由もあります(とうぜん相手が使うカード効果も自分の戦略に組み込んでその上をいくのが運による寄れを否定するプレイの最高にかっこいいシーンだと思います)。
その逆にひたすらにカードを引いて運による寄れを最大限に利用するプレイの仕方も出来るという、本当にプレイヤーのしたい方向でプレイさせてくれるのもこの「ヴィティカルチャー」の、そして「トクカーナ拡張」の良い部分だと思います。
しかもプレイ時間も1時間程度で終わり、プレイしていると本当にあっという間という感覚になると思います。
是非プレイしてみてほしい素敵なゲームです。
「魔王の森&テーブルゲーム倶楽部」は四日市の商店街アーケード街の中、三番街でボードゲームカフェとして子供から大人まで誰もがテーブルゲームを楽しんで頂ける場所として営業しております。


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