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テーブルゲームのある風景「アンドゥ・新たなる運命の織り手:桜祭り」

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 かなり久し振りになってしまったのですが、何とかブログを復帰出来る所まではもどってまいりました(笑)。
 さて、今日のテーブルゲームのある風景は「アンドゥ:桜祭り」です。
 いわゆる謎解きといわれる分野をボードゲームスタイルに落とし込んでいるタイプのもので、多くの場合協力ゲーム(参加プレイヤーは全員仲間で、全員勝利か全員敗北かというスタイルのボードゲーム)の形をとっていて、かなり煩雑ながら物語の主人公感が強いTRPG的な雰囲気の「タイムストーリーズ」といったものから、謎解きそのもののみに主眼をおいて、ストーリー的な要素はあまり強く打ち出さない「イグジット」のようなもの、スマホアプリと連動させる事で時間経過の要素などを織り込んだ「アンロック」といったものがあります。
 今回の「アンドゥ」シリーズもそういった協力ゲームの謎解きスタイルなのですが、上記にあげたどのゲームよりもシンプルで初心者の方でもすんなりプレイに入って、その世界に集中出来るように、そして複数のプレイヤーのディスカッションがよりし易いようにかなり神経つかって作成されているゲームと言えると思います。
 基本設定としてプレイヤー達はタイムワープの能力をもっていて、過去に干渉する事が出来ます。
 その能力を利用して、殺人事件の真相を出来るだけ把握しつつタイムワープをして、被害者が「死ななかった」未来へと歴史を改編する事を目的とします。
 ゲームを開始する時の準備として、物語カードを13枚くらい裏の数字の並びでテーブルにひろげて、殺人事件の描写が書いてあるカードを指示にしたがって表にして全員で読みます(誰かが読み上げるとより雰囲気が出るのでお勧めです)。
 そして、その後は伏せてある他のカードを1枚全員の意見を集約して選んで表にします(二つのグループに分かれて二枚めくるなどは出来ません、全員の力を結集しないとタイムワープは出来ないのです)。
 伏せてあるカードにはその裏面に事件のどれくらい前なのか(1時間、当日の朝などから50年前などさまざまです)と場所、そして時間が記載されているので、その時系列もヒントにしながらプレイヤーはカードを選択してゆくことになるわけです。
 表にめくるカードを決定したら、それをめくって内容を読みます。
 文章量も長すぎず、短すぎずの分量で非常によくまとまっています。
 そして、文章を読んだ後、3択が用意されているので、どの選択肢をプレイヤーの総意として選ぶのかをディスカッションして決めるのです。
 決定したらその物語カードのナンバーがふってある運命カードの選んだ選択肢のアルファベットのカードをめくります。
 運命カードには-2、-1、0、+1、+2のいずれかが描かれていて、0は運命が改編されなかった事となり、被害者が死んでしまう運命のまま歴史は動いている事になり、マイナスの場合にはより悪い未来になっていってしまう事となり、プラスにする事で被害者の未来が開けるという判定の基準となります。
 これを規定の回数(9回など)分、物語カードをめくって三択から選んだ運命カードのポイントの獲得するの一連の流れをおこない、規定の回数が経過したら、ポイントの合計が何点になったかでマルチエンディングのどこにたどりついたかが分かるというシステムになっています。
 プレイヤーは三択の中から一つを選択するだけなのでゲームシステムとしての負担は極限まで軽くしてあり、物語を読み解く事にある意味集中する事が出来るようになっています。
 また、物語カードの裏面の事件からどれくらい過去なのかや、場所が記載されているのですが事件が起きた場所からあまりにも離れた場所が繰り返し出てくる、または一ヶ所だけ違うなどといったヒントからこうしたゲームに不慣れなプレイヤーでも自分の意見を言いやすいように配慮されています。
 そして、エンディングをポイント制にする事で真相はべつのカードによういしてある為、実はこのゲームは謎解きゲームなのに失敗したなら同じメンバーで二回目のチャレンジという事も出来るつくりになっているのです。
 もちろん真相カードを見てしまえば二回目はしても蛇足感が強くなりますが、そうでないなら、プラスの選択肢の場所が分からないので、緊張感をしっかりもってもう一度チャレンジする事が出来るのです。
 こうしたシステムから、謎解きボードゲームに興味はあるけどプレイしたことがない、又は他のゲームをプレイしてみたのだけどルールが多くて謎解きに集中出来なかったといったプレイヤーに是非プレイしてほしい、とてもよく出来たゲームだと思います。
 また、そうしたシステムの簡略化はプレイ時間の短縮にも大いに貢献していて、しっかりしたプレイ感がある謎解きゲームなのに、プレイ時間は1時間くらいで十分エンディングにいけるようになっているのがまた秀逸だと思います。

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